ねずみ駆除業者に現地調査(見積もり)依頼する
ねずみ被害は数週間で急激に拡大することがあります。少しでも不安がある場合は、プロの駆除業者による現地調査をされることをおすすめします。
ねずみ駆除業者は何をしてくれるのか?
ねずみ駆除を業者に依頼した経験がある人は、どれくらいおられるでしょうか。具体的にどんなことをしてくれるのか、実態を知らないとなかなかイメージしにくいものです。プロの業者に現地調査(見積もり)を依頼した場合や、その後、正式に駆除作業をしてもらうことになった場合の作業内容について、詳しく見ていきましょう。
駆除業者に現地調査(見積もり)を依頼した場合、以下のような流れになります。
1.現地調査
ねずみ駆除は、被害状況などを詳しく調査することからスタートします。住まいの内外をチェックするとともに、状況のヒアリングを行います。それによりねずみの種類は何か、侵入ルートはどこかなどを、 専門家の目で見極め、どのような防鼠工事を行うのが効果的かなどを考えていきます。
2.見積もりの提示
現地調査の結果をもとに、駆除作業の内容をプランニングし、費用の見積もりを行います。費用は住まいの広さや構造、使用する薬剤、防鼠工事を行い箇所などによって変わります。現地調査から見積もりを出すまでは無料です。見積もりをもとに、実際に依頼するかどうかを検討します。
3.駆除作業
正式にご依頼をいただければ、駆除作業が始まります。具体的な作業内容は業者や被害状況によって異なります。薬剤や粘着シートを用いた駆除のほか、開口部を塞ぐ防鼠工事などが行われるのが一般的です。必要に応じて、ねずみがいた場所の消臭・消毒などが行われることもあります。
4.完了(必要に応じてアフターケア)
状況にもよりますが、平均的には2~3時間程度の作業を7~10日ほどの間隔を開けて4回程度繰り返し、1~3か月ほどで完了となります。完了後1年間は保証期間となり、その間の再発には無償で対応されますが、きちんと防鼠工事を行えば再発することはまれです。
以上がねずみ駆除の基本的な流れです。
このように、まず、突然、作業を始めるということはありません。ねずみ駆除は現場の状況によって必要な作業内容が異なるため、実際に「現地調査」を行わないと見積もりをすることができません。電話やメールだけで概算を出すのは、かなりおおざっぱな金額しか見積もれないため、原則として必ず現地調査を行います。
そのかわり、現地調査は無料で、実際に依頼するかどうかは見積もりを見てから決定して構いません。
見積もりに納得がいき、正式に依頼することになれば、作業が始まります。性質上、作業は1回では終わりません。状況によりますが、平均的には4回程度で完了となることが多いようです。作業は7~10日ほど間隔を開けて行わなくてはなりません(効果をチェックしたり、ねずみが逃げ出す猶予を与えたりするためです)。そのため、すべてが完了するまでに1~3か月程度かかることになります。
完了後、一定期間は「保証期間」となり、この間に万一被害が再発するようであれば、無償で対応してもらえます。
駆除業者が行う作業内容
駆除業者からは、1~2名の作業者がやってきて、数時間に渡る作業を行います。初回の作業は特に念入りに行われることが多いため、3時間~半日程度に及ぶこともあります。2回目以降の作業は、チェックと補足的な作業になるため、1~2時間程度で終了することが多いようです。(※業者によって作業スタイルが異なり場合があります)
プロの行うねずみ駆除は、
- 今いるねずみを駆除するか家の外に追い出す
- もうねずみが入ってこないようにする
という2つの段階で行われます。
前者のために、ベイト剤(毒エサ)や忌避剤などの薬剤、粘着シートなどのワナ類を使用します。一般的にねずみ駆除と言えば、こうした薬やワナの使用を想像しますが、実はこれらは補助的に使うもので、プロの業者は「もうねずみが入ってこないようにする」ことを重視しています。そのため、状況さえ許せば薬剤を使用しない業者もいるくらいです。
ねずみが入ってこないようするために行う作業を「防鼠工事」と呼びます。おもには、住まい各所にある隙間をふさぐ施工などを行うため、「閉塞工事」と呼ぶ業者もあります。以下の画像は、実際の防鼠工事の施工後の様子です。隙間などがしっかり塞がれているものがわかるでしょう。
これらはパンチングメタル(孔あけ加工が施された金属の板)を使用して、ねずみの侵入口になっていた開口部や隙間をふさぐ施工を行ったものです。業者は現地調査の際に、ねずみの侵入口、家の中の移動ルートを見極め、外からの出入り口になっている箇所をふさいでいくのです。パンチングメタルのほか、スチールウールやパテのような資材を用いることもあります。防鼠工事を施した後、ねずみがいた場所の消臭・消毒を行ってくれる業者もあります。
こうした作業内容は、一部プロだけが扱う薬剤などもあるものの、ホームセンターなどで入手できるものもありますから、原理的には、一般の方でも不可能ではない内容です。しかし、慣れた業者でも1回数時間かかるような手間のかかる作業であり、プロならではのコツや知見によるところも大きいです。
わずかな痕跡からねずみの侵入ルートを発見したり、毒エサや粘着シートをどこにどれくらい設置すべきかなど、プロの駆除業者は経験から培われた技術で、質の高い駆除作業を行います。
保証とアフターケア
多くの業者は保証期間を設けています。保証期間中、被害の再発があった場合は再訪問して無償対応するのが普通です。保証の内容と期間は業者にもよりますし、現場の状況によって変わることもありますので、依頼した業者に説明を受けてください。
もし、はっきりとした保証期間の明示がない場合でも、再発があった場合は相談すれば対応してくれることが大半です。それはやはり、プロの業者としての責任を自覚しているからです。被害の再発だけでなく、たとえば防鼠工事をしてもらった箇所の見栄えがどうも悪い気がする、など、少しでも気になることがあれば気軽に相談してみましょう。
ただし、施工後に住まいをリフォームをしてしまったなど、業者が作業を行ったときから現状を変えてしまった場合は、対応できなかったり、別途料金が必要になってしまうこともあります。
そもそも、優良な駆除業者であれば、一度駆除作業を行った後、早期に被害が再発するケースは非常に少ないと言っていいでしょう。多くの業者が保証期間を設けているのは、「被害は必ず止める」という自信のあらわれでもあります。そのため、当サイトで紹介している駆除業者は原則として全業者が、保証期間のある業者です。