優良なねずみ駆除業者の選び方
数あるねずみ駆除業者の中で、優良な業者を選ぶにはどうすればよいでしょうか。ここでは、業者選びのコツについて考えたいと思います。
優良業者見極めの2つの視点
ねずみ駆除業者にとって、一番大切なことは何でしょうか。それは、「ねずみの被害を確実に止められるかどうか」ということです。依頼をしたけど被害が止まらない、すぐに再発してしまう、ということでは、何のために依頼したのかわかりません。もちろん、相手は生き物ですから、100%ということは難しいのですが、それでも、限りなくそれに近い、「必ず被害を止める。再発はさせない」という技術があることが、優良な駆除業者の条件と言えます。
一般の方が、これをどうやって見極めればよいでしょうか。技術は形があるものではありません。実際に作業を行ってもらう前に、技術のある業者かどうかを判断するには、以下の2点が目安となります。
- ・ねずみ駆除専門の業者かどうか
- ・適正な料金設定かどうか
ねずみ駆除専門の業者かどうか
ねずみ駆除は、免許がいるわけでもなく、ホームセンターなどでも必要な資材を揃えることができますから、工務店やいわゆる「便利屋さん」などが副業的に行っていることもあります。そうした業者が常に悪いとは言えませんが、やはり、専門的な知識や経験の有無は、駆除作業の質に影響します。
わずかな痕跡から、ねずみの侵入ルートを察知できるか。どこに薬剤を置けば一番効果的かを判断できるか。防鼠工事の手際や完成後の美しさなど、専門的にねずみ駆除の経験を積んでいないと難しいことはたくさんあります。
駆除業者には、ねずみからゴキブリ、シロアリ、イタチなど、害獣・害虫を全般的に扱っている業者もあります。この場合、ある程度の規模がある会社であるなら、社内にそれぞれの専門家がいると考えられます。しかし、ほとんど1人でやっているような小さな業者なのに、あらゆる害獣・害虫に対応可能などと標榜している場合は、ねずみ専門の知識・経験に疑問符が付くかもしれません。不安に思ったらねずみ駆除の経験年数や取扱件数などを尋ねてみるとよいでしょう。
適正な料金設定かどうか
業者が提示してくる料金も参考になります。というのも、きちんとした成果を出すためには、相応の時間と手間、資材が必要になりますから、あまり安くはできないはずです。また、プロの業者は自分の技術に自信を持っています。必ず被害を止められる、だからお客様にも満足してもらえるはずだ、という思いがありますから、相応の報酬をいただき、安売りをしようとは考えません。
防鼠工事までするにもかかわらず、料金は1~2万円以内でできるなど、やたら安い金額の見積もりには注意してください。十分なコストをかけずに作業をする業者であるか、技術に自信がないため、見積もりを安くすることで仕事を取ろうという考えの業者の可能性があります。
業者選びのウソとホント
続いて、業者選びにおいて、こんな視点は有効かどうか?を考えてみましょう。
「家から近い業者」が良いか?
「家から近い業者」のほうが、いざという時にスピーディーに駆けつけてくれそうだし、良いのではないか、と考える人がいるようです。しかし、ねずみ駆除に関して「いざという時」とはどんな場合でしょうか。さほど緊急性のある事態になるとも思えず、仮にあったとしても、業者にも予定というものがありますから、近い業者だからといってすぐに来てくれるわけではありません。
もちろん、駆除の費用には業者の交通費も含まれていますから、あまり遠方だと難しいです。ですが、拠点から遠くても、実は同時期に近くで別の現場があれば、その現場間で移動して作業できるため思ったより交通費がかからないという場合もあるのです。やはり、もっとも重視したいのは技術ですので、近いことだけにとらわれるのは本末転倒ではないでしょうか。
営業年数が長い業者のほうが良いか?
ねずみ駆除の技術は、経験年数によってある程度判断できます。「創業○年の実績」などをアピールしている業者もありますが、しかし、営業年数が短い業者は技術がない、とも言えないのです。ある業者で長く経験を積んだ職人が、最近独立したとすると、創業1~2年でも、その業者はベテランのプロということになります。一方で、もとの業者からは経験豊富な職人が一人減ったわけです。
この例からも、年数だけが目安にはならないことがわかるでしょう。
資格を持っている業者のほうが良いか?
ねずみ駆除には、国家資格や免許制度のようなものはありません。業界団体が独自に行う研修制度や認定資格だけがあります。そうした資格があれば、一定の知識・技術はあるということですから、参考にはなりますが、そうした資格を得ていなくても技術を持つ業者はありますから、あくまで参考程度ということになります。
服装や話し方で判断しても良いか?
清潔感のないだらしない恰好や、あまりにも礼儀をわきまえない話し方は問題ですし、駆除が始まれば1~3か月程度は付き合うことになるのが駆除業者ですから、不快感のない人を選びたいところです。ただし、服装や話し方は、必ずしも技術力をあらわしていない、ということは注意しましょう。
業者の中には、見積もりにやってくるスタッフと、実際に駆除作業を担当する職人が異なる業者があります。見積もりには人当たりが良く話しぶりも流暢な営業担当がスーツ姿でやってきて契約をよく取っていくが、駆除の技術はさほどでもない……という場合もあります。逆に、技術ひとすじの職人は、腕は確かですが口下手である、という場合もありますから、目に見える部分ばかりにとらわれないことも大事です。
複数社見積もりをする時のコツ
相見積もりはしたほうが良いでしょう。当サイトが紹介する業者は、いずれも当サイト基準での優良業者としての審査をクリアしていますが、相性もありますから、最終的に依頼する1社は、利用する方が自分に合っていると思う業者を選びます。そのとき、これだという1社を、業者リストから見つけ出すのは簡単ではないでしょう。そこで、いくつかの業者に実際に会ってみて、比較検討したほうが選びやすくなります。
比較のために行う見積もりは2~3社がベストです。
ねずみ駆除の見積もりは、事前の現地調査が必須ですから、4社以上になりますと、まず、対応するだけでも大変で疲れてしまいます。プロの業者はそれぞれにこだわりのスタイルや独自の考え方があるため、説明される施工内容もさまざまであり、あまりたくさんの業者の話を聞くと、混乱してしまいます。かえって迷ってしまって決められなくなるおそれがあるので、2~3社の比較が選びやすいでしょう。
もし、どうしても迷ってしまったら、「一番最初に連絡があった業者」を選んでみてください。
対応の早さは業者の自信のあらわれでもあります。自信のない業者は、他社の見積もりが気になり、様子を見てから見積もりをしようと考えて、あえて遅れて連絡する場合があります。(連絡の遅かった業者が常に悪い業者だとは言えません。単に、業務が忙しすぎて遅くなってしまったケースも多いです)