ねずみ駆除業者の見積書チェックポイント

ここでは、ねずみ駆除業者に依頼した際、提示される「見積もり」について、その見方などを解説します。

見積もりは現地調査の後で

ねずみ駆除の見積もりをしてもらうには、まず現地調査が必要です。ねずみ駆除は、防鼠工事をどの程度施せばよいのか、現在の被害状況はどの程度か、などによって作業内容・量が変わってくるため、現地調査なしに正確な見積もりをとることはできません。

電話などで簡単に概算を聞くということができないのです(かなり幅のある、おおざっぱな金額なら可能でしょうが、あまり参考になりません)。そのかわり、現地調査は原則無料で、見積もりを見てから実際に依頼するかどうかを決めて構いません。

見積もりは、現地調査をした当日その場で提示してもらえることもありますが、業者が調査結果を持ち帰って後日、送られてくることもあります。

いずれの場合も、見積もりが提示された後は、業者からのプッシュはないことが多く、正式に依頼する場合は利用者側から連絡しなくてはなりません。

断る(依頼しない)場合も、可能なら一報されると業者的にはありがたいでしょう。当サイトから見積もり依頼をされら場合で、断りの連絡がしにくい場合は、当サイト宛にご連絡をいただければお伝えすることもできますので、ご利用ください。そのとき、差し支えない範囲でお断わりの理由を教えていただけますと、業者にとっても大変参考になり、今後の改善に努められますので、ご協力いただけると助かります。

見積書の見方

では、見積もりの実際を見てみましょう。以下は、業者の見積書のサンプルイメージです。書式は業者によってさまざまですが、おおむねこのようなイメージだと思ってください。

見積書のサンプルイメージ

料金の内訳(細目)が書かれています。これを見れば、ねずみ駆除の料金が、いったい何の料金なのかがよくわかります。費用は大きく分けて次の3つに分類されます。

(1)技術料

ねずみ駆除の料金の中心となるのが、プロの業者として提供されるねずみ駆除の技術に対する料金です。もっと端的に「人件費」と書かれている場合もありますし、「基本工事」「基本料金」などの表記であることもあります。

多くの場合、駆除作業は2名の職人が2~4回程度、訪問し、1~3時間の作業を行います。相応の技術を持つ職人がその間、作業にあたる人件費が計上されています。

(2)材料費

駆除作業に必要な材料の費用です。具体的には、次のようなものです。

  • ・防鼠工事の資材(パンチングメタル、パテなど)
  • ・粘着シート
  • ・ベイト剤(毒エサ、殺鼠剤)
  • ・忌避剤
  • ・消臭、消毒に要する薬剤

(3)その他の経費

おもには交通費などです。技術料に含めている業者もあります。

これらの費用の総額に、消費税を加味したものが、ねずみ駆除の総費用として見積書に書かれています。内訳の分類法や細目の表現は業者によって異なりますので、あくまで参考としてください。

また、見積書には、施工の方針や計画、保証について、注意点などが記載されていることもあります。細かい部分まで必ず目を通し、不明点があれば質問をして理解しておくとよいでしょう。

見積書の比較のポイント

複数の業者に見積もりを依頼し、見積書を受け取ったら、比較して検討します。では、何に注目して比較すべきでしょうか。

金額による比較

金額はもちろん重要な比較ポイントです。このとき気をつけたいのは、「他と比べて大幅に違う場合」です。高いことはもちろん、安すぎるのも何か理由がありますので、単純に一番安い業者を選べばいいというものではありません。

相見積もりによる金額の比較とは、「だいたいの相場」「今回の適正価格」を探るためにあると考えてください。

駆除業者はいずれも現地を調査したうえで見積もりを出しており、きちんとした技術と経験のある業者なら、「この現場なら、だいたいこのくらいだ」という見積もりを出してきているわけです。すると料金は比較的、近しいところに収まるのが普通でしょう。その範囲が、だいたいの適正価格なのだと理解して、選ぶようにしましょう。

その範囲で安いほうを選ぶかどうかは、金額以外の部分がカギになってきます。

金額以外の比較

見積書には使用する薬剤や、施工の方法などが詳しく書かれていることもあります。しかし、いくらにらめっこしたところで、一般の方が、「こちらの薬剤のほうがいいのでは?」「この施工は適切ではない」などといった判断をくだすのは難しいでしょう。

業者には、それぞれが経験から培ったスタイルがあります。これは職人の流派のようなものであって、一概にどれが良くてどれが悪いというものではありません。ある業者は「最初に時間をかけて家全体の防鼠工事を徹底的にやってしまう」と言い、別の業者は「ひと部屋ずつ作業して様子を見ながら進める」と言ったとして、どちらが間違いとはただちに断じられません。

また、ある業者は「ここが侵入口だ」などと指摘してくれたけど、別の業者からは指摘がなかったとして、指摘しなかった業者は見落としているのかというと、そうとも言い切れないのです。正しく理解したうえで、お客様に不安を与えないなどの理由で、必ずしもすべてを言葉で説明しない業者もいます。

そこで、細かな点はもう専門家である業者に任せることにしたほうがよいでしょう。もちろん疑問に思った点などはどんどん質問して構いません。業者が説明した内容に納得できるようなら、個々の違いはあまり気にしても仕方がないということです。

そのうえで、全体の金額が適正価格かどうかを判断し、あとは、業者の方と話した感じで、人柄やフィーリングなどを手掛かりに決めることをおすすめします。

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