鍵トラブルや盗難被害を火災保険で補償する

火災保険といえば、火事や自然災害の補償というイメージですが、それ以外にも補償の範囲や付帯するサービスは幅広いものです。

例えば、鍵をなくした場合に鍵の専門業者に頼むと当然、出張費用込みである程度の費用がかかります。意外と知られていませんが、多くの人が加入している火災保険であらゆる生活トラブルの解決を付帯サービスとしているものがあります。その中で鍵の開錠も無料で行ってくれるものがあるのです。また、盗難にあった場合に加入している火災保険や家財保険で盗難品以外にもそれに付随して壊された鍵や窓ガラスの費用が補償されるものもあります。

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火災保険の鍵開け・鍵交換サービス

鍵を紛失した場合、通常の開錠費用は出張費込みで20,000円前後かかります。その後の空き巣被害などを考えて鍵交換も検討すると倍の40,000円ほどの費用がかかることも。これが、火災保険に付帯するサービスで無料になることがあります。無料にならなくても、提携する業者を紹介してくれるなどもあります。どのようなサービスが付帯しているのか、いくつかの保険会社の例を紹介します(※サービスは変更になることがあるので、利用したい場合は事前に確認してください)。

会社名 商品名 サービス内容(特徴)
東京海上日動火災 「緊急時助かるアシスト(オプション)」 ・鍵の紛失や盗難に遭った場合、専門会社による鍵開け・鍵交換が無料(年1回まで)
・鍵盗難の場合は鍵、シリンダー交換も可能
※鍵紛失の場合の鍵交換は自己負担
損保ジャパン日本興亜 「THEすまいの保険(個人用火災総合保険)」 ・鍵のトラブル応急サービス
玄関鍵などの一般的な住宅鍵の解錠・破錠無料サービスあり
あいおいニッセイ同和損保 「マイホームぴたっと」 ・専門業者を手配して緊急開錠してくれる。30分以内の一時的な応急修理費用(出張料および作業料)が無料。開錠作業が無料
・30分を越える作業、鍵交換の費用は自己負担
富士火災 「未来住まいる(家庭用火災保険総合保険」「ライフパートナーα」 ・鍵の生活救急車の対応で30分程度の鍵開け作業が無料
・30分を越えた場合や、部品代は自己負担
三井住友海上 「GKすまいの保険(家庭用火災保険)」 ・「暮らしのQQ隊」玄関錠の紛失は専門業者を手配してくれ、業者が直接開錠してくれる
・このサービスは特定のプラン限定
・30分程度の応急修理を越える作業料、部品代は自己負担
日新火災 「住宅安心保険・住自在(すまいの保険)」 ・「すまいのサポート24」では、鍵の紛失に24時間・365日のサポートがある
・指定のダイヤル経由で依頼すれば無料対応。同じ個所同じ原因でのサポートは1回限り
朝日保険 「ホームアシスト」 ・「鍵の生活救急車」への専門窓口になっており、取次ぎのみのサービス。作業にかかわる料金は自己負担

盗難被害に対する補償

盗難に関しては住居からの盗難被害以外に、付随する窓ガラス・壁などの破損・汚損に対する補償などがある火災保険・家財保険も増えてきています。具体的には以下のような内容です。

現金または、通帳・カードを盗まれた

建物内で通貨が盗まれた、または預貯金証書(通帳および預貯金引出し用のATMカードを含む)が盗まれ、口座から引き出されたときの補償(すぐに預貯金先に被害届を出しておく)。

盗難目的で建物の家財を壊された、汚された

盗難目的で建物内に侵入された際、鍵を壊された、窓ガラスを割られた、カーペットやフローリングを汚されたなど。

車のタイヤが盗難にあった

車の保険を使うと等級が下がり、数年間保険料が上がることになるが、家財保険であれば等級などはない。対象となる敷地内の軒先までに保管してあること等の条件がある。

賃貸マンションで盗難にあった

割られた窓ガラスや盗難にあったものの被害相当。賃貸マンション内駐輪場で自転車を盗まれたなども補償。

空き巣被害後、防犯のために鍵交換を行った、防犯のための装置を取り付けた

鍵交換後の報告でも対応が可能な保険もある。
・警察への被害届
・施工前・施工後の写真、領収書
などが必要。

これらのように、盗難と盗難に付随する費用に対する補償をしてくれる火災保険・家財保険があります。こちらも、例を挙げてみましょう。

会社名 商品名 サービス内容(特徴)
損保ジャパン日本興亜 「THE すまいの保険」 ・盗難被害に関して、建物が保険対象であれば、建物の損害(ガラスの破損、カーペットの汚損、鍵錠の破壊など)を。家財が対象であれば家財の損害に対して補償される
三井住友海上 「GK すまいの保険(家庭用火災保険)」 ・住居への強盗、窃盗またはこれらの未遂に付随する家財の損害や建物の損壊・汚損に対して補償される
・駐車場・駐輪場なども含む
東京海上日動保険 「トータルアシストすまいの保険」 ・保険の対象によって、建物の被害、家財の被害に対する補償がある
・オプションで「すまいの選べるアシスト」をつければ、盗難再発防止のためのホームセキュリティサービスや防犯対策の補助錠、砂利、ガラスフィルムなどの防犯グッズを設置するサービスが選べる

まとめ

盗難被害に関しては、賃貸で、自分が火災保険に加入した意識がなくても賃貸住宅の契約時に加入している場合があり、補償されるものもあります。いずれにしても、すべての火災保険にこれらのサービス・補償があるわけではないので、自分の加入している火災保険がどこまで対応しているかを今一度、保険証書や契約内容説明書などで確認するか、保険会社に問い合わせて確認しておきましょう。保険会社の電話番号も忘れずに電話帳に登録しておけば安心です。

鍵を紛失して、家に入れない! 泥棒に入られた! といったトラブルはいつ起こるかもわかりません。そんなとき、せっかく加入している保険が使えるなら、それを使わない手はありません。

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