プロに頼まず自分でできるねずみ駆除の方法まとめ

ねずみの被害があるとき、駆除業者に依頼するのは手っ取り早いですが、市販の駆除グッズなどをまず試してみるという方法もあります。それで効果が出れば費用を抑えることができるため、試す価値はあるでしょう。しかし、注意しなければならない点があります。被害がひどい場合や、市販のグッズが役立たない状況だと、効果がないばかりか、そのぶんの時間と費用をムダにしてしまいます。

まずは、今の状況が、一般の方でも自力で対応可能な範囲かどうかを見極めましょう。当サイトが提携しているプロのねずみ駆除業者のみなさんに取材を行い、こういう状況では、一般の方による対処は難しいと思われる内容をまとめました。以下の5つのポイントをチェックしてみてください。

自力で駆除は可能かどうか? 
5つのチェックポイント

  • 1匹だけでなく複数匹や集団のねずみが活動している気配がある
  • 生活空間(部屋の中)にねずみが姿を見せている
  • 住まいの構造的に屋根裏に上がれない、労力的に上がりたくない
  • ねずみの死骸を自分で処理する自信がない
  • 効果が出るまで数か月待つことができない(すぐに効果が出てほしい)

もし、1つでもチェックがついたら、自力での駆除は難しい可能性があります。そのようなときは、駆除業者に現地調査(見積もり)を依頼して、プロの目で被害状況を確かめてもらうことをおすすめします。なぜそうなのか、次の項目で詳しく解説しましょう。

自力ではねずみ駆除が難しい場合とは?

1匹だけでなく複数匹や集団のねずみが活動している気配がある

多数の足音や鳴き声がするなどして、複数のねずみが家の中にいることがわかる場合、すでにねずみが住み着き、繁殖に至っている可能性があります。1匹のねずみが入り込んだだけ、外に住んでいるねずみが食べ物などを求めて出入りしているだけであれば、粘着シートなどを仕掛けてその1匹を駆除すれば解決します。しかし集団で住み着かれている場合、プロの業者でも駆除に時間がかかるほどです。自力での対処しようとしているうちに被害が拡大しますので、すぐに業者依頼を考えるべきでしょう。

生活空間(部屋の中)にねずみが姿を見せている

ねずみは本来、非常に警戒心の強い動物です。そのため、人間に姿を見せるということがまずなく、足音や鳴き声、フンなどの痕跡で、ねずみに気付く場合がほとんどでしょう。もし、ねずみが人間に堂々と姿を見せる状況は、すでに、ねずみがこの家に慣れ切っていることを意味します。当サイトへいただくご相談でも「ねずみを部屋で見かけて驚いて」ご連絡をいただく方が少なからずおられますが、その場合、もはや自力では駆除が難しい段階に達していますので、専門家の手に委ねることをおすすめします。

住まいの構造的に屋根裏に上がれない、労力的に上がりたくない

ねずみが入り込みやすい代表的な場所は、やはり屋根裏です。屋根裏を残して、他の場所にワナや薬を仕掛けても決定的な効果は得られないでしょう。プロの業者は必ず屋根裏にも処置を行いますし、構造的に難しい住まいであれば、点検口を新たに作成したり、なんらかの代替手段を専門的な知見から模索できます。一般の方ですとそこまでは難しいかと思いますので、屋根裏に上がることができないのであれば、業者に任せたほうが効果的かと思われます。

ねずみの死骸を自分で処理する自信がない

ねずみを駆除するということは、当然、その死骸が生じるということです。粘着シートに張り付いた死骸などは、それが自分で仕掛けたものなら、死骸は自分で処理しないといけなくなります。死骸はゴミとして出して構いませんので、難しいことではありませんが、心理的に抵抗があるという方は、プロにお願いしたほうがいいでしょう。駆除業者は、粘着シートを仕掛けることから回収まですべてやってくれますし、もちろんその際に死骸も処理してくれます。利用者の方がそれを目にすることもありません。

効果が出るまで数か月待つことができない(すぐに効果が出てほしい)

ねずみ駆除は一朝一夕に効果が出るものではありません。それは駆除業者にしても同じですが、プロの業者は最初の施工で侵入口の封鎖などを徹底して行うため、その日を境にねずみを目にすることはほぼなくなります。ねずみは業者の気配を感じて大人しくなるケースも多いので、あとは住人が気づかないうちに駆除が完了します。自力で行う場合、プロほど的確な封鎖などは行えないため、試行錯誤を繰り返し、時間をかけて駆除していくことになります。

以上いずれかにあてはまる場合は、駆除業者に依頼をするのが適切です。一度、地域の駆除業者に相談してみて、見積もりだけでも聞いてみるとよいでしょう。

以上にあてはまらない、軽度の場合であれば、市販のグッズを使用した自力駆除でも対応可能な範囲です。以下では、自分で駆除に挑戦してみよう!と思われる方のために、家庭で行えるねずみ駆除の方法を紹介したいと思います。

家庭での対策は市販の商品を活用しての駆除と防止

すでに家の中に入り込んできているねずみへの対策は、大きく2つです。

  • ・ねずみを駆除する
  • ・ねずみを遠ざけ、入ってこないようにする

後者は、予防のための措置でもありますが、駆除と並行して行うことでより効果的になります。いずれも、一般家庭で行うためには、市販されている商品を使用して行います。

家庭で使える駆除グッズ一覧

ねずみを駆除するために、さまざまなタイプの商品が市販されています。代表的なものとして、

  • ・バネ式の罠
  • ・カゴ式の罠
  • ・粘着シート
  • ・毒餌

があります。それぞれ異なる特徴がありますので、必要に応じて使い分けたり、併用したりします。順番に特徴を見ていきましょう。

(1)バネ式の罠

ねずみ駆除と言っていちばんに思いつくのは、よくマンガやアニメに出てくる、チーズでおびきよせるバネ式のねずみ捕りです。このタイプの罠は現在でも市販されています。アニメでは楽しげなイメージですが、実際は、バネで挟み込む圧力によってほとんどの場合、捕まったねずみは死んでしまいます。設置が簡単で、何度でも使える点で使いやすいアイテムです。

(2)カゴ式の罠

バネ式から発展して、ねずみをカゴに閉じ込めるタイプの罠もあります。設置にやや場所をとるのと、ねずみを生け捕りする形になるため、その後の処理が必要というデメリットがあります。

(3)粘着シート

ねずみの通り道に設置し、ねずみがくっつくのを待つタイプです。こちらも、ねずみは生きたまま捕まりますので、あとの処理が必要です。他に比べて安価ですが、埃が積もるなどして、設置後、時間が経つと効果が薄れるという弱点があります。また、餌で誘き寄せるわけではないので、ねずみの通り道に的確に設置しなくてはならず、ややコツが必要です。

(4)毒餌

毒を用いるのも、古典的なねずみ駆除の方法です。かつては薬品を穀物などに混ぜて仕掛けるという手法がとられていましたが、最近はそのまま置いておいて、ねずみ食べさせることのできるものが市販されています。毒餌は効果的ですが、用いる場合は幼児やペットが誤って食べてしまわないよう特に注意が必要です。また、見えないところでねずみが死んでしまった場合に死骸を探さなくてはならないというデメリットがあります。

駆除グッズの特徴を整理して以下にまとめました。

バネ式の罠 カゴ式の罠 粘着シート 毒餌
価格の目安 500~1000円 1000~5000円 100~500円(1シートあたり) 500~2000円(1回使用分)
コストパフォーマンス ×
駆除の効率 × ×
子どもやペットへの安全性 ×
死骸について 死骸が残る 生きたまま捕まる 生きたまま捕まる 死骸が残る。見えない場所で死ぬこともある

どのタイプを使用するにせよ、ポイントとなるのは設置場所です。プロの駆除業者は、ねずみの通り道を突き止めてもっとも効果的な場所に設置し、効率よく駆除していきます。フンなどの痕跡から、ねずみが通る場所を考えて置いていきましょう。

死骸については、不衛生ですので不用意に触れずに処理してください。死骸の処理方法などはこちらのページで解説していますので、参考にしていただけるとさいわいです。

家庭で使える侵入防止グッズ一覧

ねずみを遠ざける、侵入を防ぐには、次のような商品を使用します。

(1)防鼠金網

ねずみが侵入してくる穴や隙間に貼ったり詰めたりしてふさぐための金網です。要は穴をふさげればいいのですが、板状のものだと通気なども遮断してしまいますし、金属製のものでなければ、ねずみがかじってしまいますので、ねずみの侵入対策には金網を使う必要があります。侵入口を特定するなど、使用にはコツがいります。

(2)忌避剤

ねずみが嫌う成分の薬剤で、ねずみを遠ざけるものです。スプレー式のもののほか、煙・蒸気が出る燻煙式のもの、設置式のものなどもあります。いずれも、効果が確実ではない面があり、物理的に侵入を防ぐほうが確実です。

なお、ほかに超音波などを発してねずみを遠ざけるという機械もありますが、この手法はまだ研究途上で、確実な効果があるかどうかは未知数だと言えます。

防止グッズの比較は以下のとおりです。

防鼠金網 忌避剤
価格の目安 400~600円(1枚あたり) 500~2000円
コストパフォーマンス ×
使いやすさ ×
効果の確実性 ×

防鼠金網を用いた侵入口の封鎖を行い、忌避剤は補助的なものとして利用するのがお薦めです。ねずみがどういうった所から入り込んできているかは、こちらのページを参考にしてください。

それでも被害が止まらない場合の原因と対処法

以上のような駆除グッズ・防止グッズを活用しても、なかなか被害が止まらない場合があります。それは以下のような理由で駆除が難しくなっているケースであることが多いです。

  • ・家の築年数が古く、侵入口が多くてすべてふさぎ切れない
  • ・集合住宅、テナントなどで、つながっている建物のほかの場所から侵入がある
  • ・薬剤耐性の強いねずみで、毒餌などが効きにくくなっている
  • ・駆除グッズを適切に使用できていない

このような場合は、やはりプロの駆除業者に頼むのが適切です。駆除業者は、地域の役所などに相談して紹介してもらうか、当サイトで紹介している優良駆除業者をおすすめします。

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