絶対、見つけて除去したいゴキブリの「卵」と「ふん」の探し方

ゴキブリが家に出た場合、その個体を駆除するだけでは不十分です。駆除したゴキブリが卵・ふんを家の中に残している可能性があるからです。卵が残っていると、家の中で孵化し、ゴキブリが繁殖してしまいますし、ふんがあることで、ほかのゴキブリを呼び寄せてしまいます。

ここでは、ゴキブリの卵・ふんの特徴と見分け方、発生が予想される被害について解説していきます。

ゴキブリがいそうな気配が濃厚なら、専門の業者を呼んで調査をしてもらうことも可能です。ゴキブリが住み着いているようなら駆除作業を依頼するという前提になりますが、予防的な処置をしてくれる業者もありますので、相談してみるのもいいでしょう。

ゴキブリ駆除業者に依頼する

ゴキブリの卵:小豆型の殻。湿気・気温の高い場所に産卵する

ゴキブリの卵は、小豆型をした1cm程度の黒い殻(卵鞘)に入っています。

ひとつの卵鞘内に入った卵の数はゴキブリの種類によって異なり、最大で50個ほどの卵が納められています。

種類 1回の産卵数 産卵開始期 産卵間隔
クロゴキブリ 20~30個 羽化後2~3週間 7~10日
ヤマトゴキブリ 15~16個 羽化後約1カ月 4~6日
ワモンゴキブリ 24~25個 羽化後10~15日 10日
チャバネゴキブリ 20~50個 羽化後1~2週間 10~20日

クロゴキブリ・ヤマトゴキブリ・ワモンゴキブリは産んだ卵鞘をしばらくお腹につけて運びます。そして、

  • ・キッチン(シンク下、冷蔵庫裏、配電盤、テーブルの足、食器棚裏)
  • ・積み上げられたダンボール
  • ・新聞紙・雑誌のすき間
  • ・観葉植物の土の中

といった湿気の多い場所・暖かい場所・熱を逃さない場所に産み付けます。

ゴキブリを退治した際には、上に挙げた場所をくまなく調べて、卵が産みつけられていないか確認してください。

チャバネゴキブリは卵鞘を、孵化するまでお腹につけて生活します。

卵を持ったチャバネゴキブリを退治すると、卵鞘が外れる場合があります。この落ちた卵鞘を見逃がすと、ひと月以内に20匹近いゴキブリが生まれてしまいます。死骸や周囲をよく確認して、卵鞘を見落としていないか調べましょう。

残された卵鞘を、孵化する前に残さず撤去していくことが重要です

あとから燻煙剤で卵を駆除することは不可能です。ゴキブリの卵鞘は非常に硬いため。煙を広範囲にまき散らすタイプの殺虫剤(燻煙剤)を通しません。中の卵は無事なままです。

<ゴキブリの生殖方法>

ゴキブリは、種類によっては1回に最大、50個もの卵を産みます。

産卵間隔はどのゴキブリも1週間から2週間ほどですが、驚くべきことに一生のうち、産み落とす卵のほぼすべてが、最初の交尾の際雄から受け取った精子によるものなのです。

ゴキブリの雌は交尾の際、膨大な量の精子を体内に溜めこみ、それを体内で受精させることで何度も繰り返し産卵を行っていきます。つまり1回でも繁殖のチャンスがあれば、その後長期間に渡って子どもを産み続けられるわけです。

また、ワモンゴキブリ・トビイロゴキブリといった種には、雌しかいない場合でも生殖が可能な『単性生殖』という生態を持つものがいます。

通常の交配に比べ奇形卵が生まれる確率が高くなるものの、雄の数が減少した際にも繁殖を続けることができ、種の個体数低下を防ぐ役割を持っています。

ゴキブリのフン:最大2~3mm。付近に巣がある可能性も

ゴキブリのフンは、大型のクロゴキブリのものでも最大2~3mm程度と、非常に小さな粒状です。形状を一見しただけで、ただのごみと見分けるのは困難です。

ゴキブリ同様、フンには独特の悪臭がありますから、判別をする際には匂いが手掛かりとなります。ただし調べる際には、

  • ・けっして素手で触らない
  • ・けっして吸い込まない
  • ・周囲から明確に悪臭を感じるときのみ行う

ことを徹底します。

ゴキブリのフンには赤痢菌や、食中毒の原因となるサルモネラ菌が多数生息しています。素手で触ると細菌に感染し、病気を発症する可能性があります。

細菌性の赤痢に感染した場合、法律によって報告が義務付けられています。感染者は腹痛・下痢・血便・発熱等の症状が見られ、重症化することもあります。被害拡大を防ぐため、隔離処分が下されるケースもあります。

食中毒を発症した場合には、嘔吐・下痢・高熱といった症状が続きます。症状が長引き抵抗力が低下すると、敗血症によって死に至るケースも考えられます。

また、ゴキブリのフンはぜんそくの原因になります。ダニのハウスダスト(死骸)を吸引して起こるぜんそくと同じく、アレルギー反応によって引き起こされる症状です。

ゴキブリのアレルギーは海外ではダニアレルギー同様、非常に患者数の多い症状であり、アメリカを中心に、アレルギー原因の過半数を占める地域も存在します。日本のゴキブリでも、フンを吸い込めば同様に症状が起こり得るため、特にお子さんなどが吸い込んでしまわないよう、注意が必要です。痒み・腫れ・発疹といった症状がみられる場合はゴキブリアレルギーの可能性があります。

周囲が悪臭で漂うほど大量に残されている場合、その付近には既にゴキブリの巣があり、大量に繁殖している可能性があります。家の中に巣があるとゴキブリ本体が出現しますし、その都度退治してもその場しのぎでしかありません。さらにゴキブリのフンは悪臭と同時に、仲間のゴキブリを呼び寄せるフェロモンを発しています。放置していると新しいゴキブリが家の中に侵入してきてしまいますので、見つけたら、早急に撤去してしまいましょう。

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