空き巣・泥棒の侵入を防ぐセンサーライトの効果とその選び方

空き巣・泥棒に対して、防犯効果が高いと言われているのが「光と音」です(※参考:
空き巣・泥棒の被害を受けやすい家の特徴とその防犯対策 )。

「光」を使った防犯対策に利用されるのがセンサーライトです。補助錠などと合わせて、センサーライトを併用することで、防犯効果をいっそう高めることができます。ここでは、センサーライトについて、その種類や選び方などを解説します。

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センサーライトとその効果

センサーライトは簡単に言えば人が近づくと反応し、周囲を照らす照明器具です。実際には人以外のものにも反応したり、周囲の明るさ暗さによって反応するセンサーもあります。周囲の明るさや動く物体、またその物体の熱量によって反応し、自動的に電源が入り照明がつくというものです。

その光によって侵入者の存在を回りや家庭の人に気づかせる効果と、侵入者に心理面でインパクトを与えて犯行を断念させるという二つの効果があります。侵入者にとっては、いかに人に気づかれないうちに短時間で解錠などを行うかが勝負の分かれ道になります。そんなとき、光を浴びせられると、躊躇する気持ちが生じるため、防犯効果があります。

自動的に点灯した後は時間が経てば消灯するので消し忘れもなく、エコで便利な製品です。
防犯グッズとしてだけでなく、夜間の玄関先の明かりとりやガレージの自動照明にも使用されています。

センサーライトの種類

一口にセンサーライトと言っても、さまざまなタイプの製品があります。
下に整理しました。

<電源による分類>

電原 特徴 適した設置場所 工事の有無
コンセント式 停止の心配がなく一般的。延長コード等のディ用で設置場所も選びやすい 玄関、勝手口など(電源コンセントがある、延長コードが邪魔にならない場所)  電源コンセントが屋外にない場合は工事が必要
乾電池式 設置場所が簡単。難しい配線が不要。コストと交換の手間がかかる。気づかずに電池切れで停止している恐れがある 玄関、ガレージ、通用口などの屋外  なし
ソーラー式 電源コンセントのないところで有効。太陽光発電なので経済的 ガレージ、庭、屋外の通路など(太陽光が取れる場所)  大きさや物によっては工事が必要

ライト(電球)の種類による分類

電球の種類 特徴 寿命
白熱電球 安価だが劣化しやすい。光が広がりやすく照射範囲は広め。虫が寄り付きやすいという難点も 短い。1,500時間前後
LEDライト 明る長持ち。光の直進性が強い。現在、このタイプがほぼ主流になっている 長寿命。4万時間前後
ハロゲンランプ LEDよりも照射範囲が広い。電球本体は安価だが消費電力は高め 中寿命。3,000~1万時間前後

取り付け方法の種類による分類

取り付け方法 設置場所・方法 難易度・工事の有無
クランプ取り付け 柱や雨どい、ポールなど。直接設置場所に挟み込むだけ 簡単。自力で取り付けが可能
ビス止め 壁面や天井など。取り付けはブラケットに付属のビスで取り付ける※コンクリートの壁の場合はした穴を開けてプラスチック製のプラグを差し込んで、ビス止め 取り付ける壁面による。コンクリートや特殊な外壁の場合は難易度が高くなり、工事が必要な場合も
市販のステンレスパッド  壁面や天井、ポールなど。市販のステンレスパッドを取り付けブラケットの左右の穴に通して取り付ける  簡単。設置場所によっては工事が必要な場合も

センサーライトの費用

センサーライトの費用は、以下からなります。

・製品そのものの価格
・使用する電球の価格
・消費する電気料金

このうち、製品そのものの価格は、製品によってかなり幅があり、安いもので3,000円程度、高価なものでは5~6万円のものまであります。

電球の価格と費用する電気料金は、電球の種類によって異なりますが、だいたいの目安として以下が相場でしょう。

電球の種類 価格の目安(W数によって変動) 消費する電力費用の目安(W数によって変動)
白熱電球 1,000~4,000円前後 年間約1万5,000円
LEDライト スポット型:2,000~4,000円前後
広角型:6,000~10,000万円前後
年間約1,800円
ハロゲンランプ  1,000~6,000円前後  年間約1万5,000円

センサーライトを選ぶポイント

センサーライトを選ぶとき、何をポイントに選べばよいのでしょうか。製品によって機能や性能が大きく異なります。製品を見ていくときは、以下のようなポイントに注目してみてください。

点灯時間・明るさが調節できるか

センサーが反応してからどのくらいの時間点灯している必要があるか、設置場所によって必要な点灯時間は変わってきますので、調節できるものが望ましいでしょう。

点灯時間の調整方法は、製品によって段階式と無段階式があります。段階式は5秒/15秒/30秒などと段階的に切り替えられるもので、無段階式はダイヤルまどで点灯時間を一定範囲で自由に調節できるものです。無段階式のほうが高機能と言えます。

また、設置場所や使用目的によって、明るさも調節できるものがいいでしょう。防犯目的の場合は強い明るさが必要ですが、日中も反応するタイプであれば調節できるものが経済的です。

フラッシュ機能はついているか

「フラッシュ機能」があることによって、侵入者からの防犯効果が高まります。例えばライトがフラッシュすることで、侵入者を威嚇できたり、赤色フィルターをつけると警告灯にもなります。夜のみ設定するなど、フラッシュのON/OFF ができるものを選ぶことをおすすめします。

センサーの探知範囲や反応の仕方が調節できるか

不審者の侵入を防ぐためのセンサーライトのしくみは、人や車、または動物など動く熱源に反応するようになっています。どのくらいの範囲でセンサーが反応する必要があるかを想定しましょう。範囲が狭すぎると反応しづらく、広すぎると家の前を通り過ぎただけの人にまで反応してしまいます。実際に取り付けてみてから、適切な範囲に切り替え調節が可能なものがいいでしょう。

門扉等の常夜灯や玄関灯など暗くなった時にだけ使用したいのであれば、周囲の明るさに反応するセンサーがついたものを選びましょう。

防水仕様かどうか

屋根のない場所、外からの雨にさらされるような場所に設置したいときは、防水仕様の製品を選ぶ必要があります。製品情報として「IP44」「IPX6」などの表記があれば、これが国際的な規格で定められている防塵・防水の保護等級をあらわしています。右側の数字が防水等級で、数字が高いほど、防水に優れています。

「IP44」であれば防水等級4の「防沫形」。「あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない」という性能です。「IPX6」であれば防水等級6の「耐水形」。「あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない」という性能になります。おおむね、等級4以上が目安になるでしょう。

警報装置などの付加がついているか、そのON/OFF できるか

「光」に「音」がつけばさらに、防犯効果は向上します。センサーライトが反応して、警報装置が鳴る製品もありますが、設置場所によって誤作動を起こしやすいので、ON/OFF ができるものを選ぶのが無難でしょう。誤作動で騒音を出したくない場合は、警報装置を室内に設置できる無線接続が可能な製品を選ぶことをおすすめします。

また、ダミーカメラとセットになっている製品もあります。「監視されている」という印象を強め防犯効果はいっそう高くなります。

防犯のためのセンサーライトの選び方まとめ

一般家庭での防犯意識も高まり、また技術開発の向上に伴って、安価で多種多様なセンサーライトが販売されています。電源やライトの種類、取り付け方法などだけをとっても様々な種類があります。何に考慮して選ぶべきか、ここで改めてまとめてみましょう。

・どこにつけたいのか→電源、防水仕様、明るさ調節、フラッシュ機能、時間設定機能、
明暗センサー、ダミーカメラの有無。取り付け方法を選びましょう。
・探知範囲はどの程度か→範囲設定切り替えができるものがいいでしょう。
・コスト→明るさ、耐久性、消費電力などを考えると電球はLEDを選ぶのがいいでしょう。

また、実際に設置する際は、設置個所を十分に考慮するほか、取り付けた後に作動するか、明るさに問題はないか、固定は甘くないかなどもきちんと確認しましょう。

空き巣・泥棒は犯行において、目立つことをまず嫌うので、光や音(警報装置つきの場合)が出るというのは、高い効果をもたらします。さらに、センサーライトを設置していると、この家の人間は「防犯意識が高い」ということを、侵入しようとしている相手に知らせることになり、常に監視されていると認識させることができるため、侵入に対する抑制効果もあると言えます。補助錠などと合わせて、ぜひ、活用してみてください。

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