国内に生息するゴキブリ種類と特徴の一覧表

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<基本情報> <見られる場所> <身体的特徴> <成長期間・寿命> <繁殖の特徴> <活動の特徴>
種類 学名 分類 日本で野生種が見られるか 在来/外来 おもな分布 原産地 人家への侵入 おもな生息地 体長 体色 幼虫の特徴 成虫の特徴 雌雄の見分け方 羽の有無 卵から孵化するまでの期間 脱皮回数 成虫になるまでの期間 産卵可能になるまでの期間 成虫寿命 産卵間隔 1回の産卵数 産卵回数 おもな産卵場所 卵鞘の大きさ 活動最盛期 最も活発な気温 高温への耐性 低温への耐性 越冬できるか 飛行できるか その他
クロゴキブリ Periplaneta fuliginosa ゴキブリ目ゴキブリ科 外来 北海道,本州,四国,九州,奄美大島 中国南部 する 厨房内、ゴミ置き場、コンクリートの割れ目 30~40mm 光沢のある黒褐色 若齢期:腹部の白いライン 中齢以降:赤褐色の体 凹凸のない体・体より長い羽 雄:尾部に突起がある 雌:尾部に突起がない 約30~40日 8~10回 約240日(25℃環境下) 約17日 200日程度 約5日 24~26個 20~30回 木材・壁のくぼみ等 約10~12mm 6~8月 26℃以上 45度以上で死亡 高(東北地方・北海道にも分布) 可能(卵・幼虫での越冬例が多い) 滑空可能  
ワモンゴキブリ Periplaneta americana ゴキブリ目ゴキブリ亜科 外来 本州,四国,九州,沖縄 アフリカ する マンホール内、石垣のすき間、ゴミ置き場 35~45mm 赤みのある褐色 5齢までは全身淡褐色、6齢以降に斑紋発生 背部の縁に輪状の斑紋 雄:尾部に突起がある 雌:尾部に突起がない 約35~40日 11回 約200日(30℃環境下) 約7~14日 700日以上になるものも 約4~10日 平均16個 10~84回 湿気の多い物陰・砂中・餌場近く等 約8mm 5~10月 30℃以上 45度以上で死亡 低(20℃以下で摂食行動不可に) 野外では不可 滑空可能  
コワモンゴキブリ Periplaneta australasiae ゴキブリ目ゴキブリ科 外来 北海道,関東,四国,九州,沖縄 不明(アフリカと推定される) する 床下、落ち葉下、朽木内部等 30~35mm 赤みのある褐色 全身に波状の斑紋 ワモンゴキブリに酷似(斑紋はよりはっきり浮き出る傾向)・やや小型 雄:尾部に突起がある 雌:尾部に突起がない 約40日 約150日~1年 200日程度 約10日 平均24個 20~30回 湿気の多い物陰・木のくぼみ等 約7~8mm 5~10月 45度以上で死亡 不明(温暖地域中心に生息) 野外では不可 滑空可能  
ヤマトゴキブリ Periplaneta japonica ゴキブリ目ゴキブリ科 在来 北海道,本州(中国以北) 日本 する 農村、樹上、下水溝 雄:25mm程度 雌:20mm程度 光沢の少ない黒褐色 若齢期:カーキ(緑がかった茶色)色、高齢期:黒褐色 凸凹した体 雄:羽根が体より長い 雌:羽根が体の半分ほど 約30日 9回 約230日(25℃環境下 約11日 雄:120日程度 雌:180日程度 約4~6日 平均15,5個 7~41回 約8~9mm 5~7月 26℃以上 45度以上で死亡・岡山以南にはほとんど生息しない 高(積雪下でも越冬可能) 可能(休眠状態で越冬を行う) 雄:滑空可能 雌:不可  
チャバネゴキブリ Blattella germanica ゴキブリ目チャバネゴキブリ科 外来 南西諸島・壱岐・佐渡島を除く日本全国 不明(アフリカと推定される) する 飲食店、厨房内、建築物内、列車内 11~12mm 黄褐色~褐色 背中:黒。縁取り・正中線に黄褐色のライン 背中全体に2本の黒い縦縞 雄:尾部に突起がある 雌:尾部に突起がない 約21~28日 6回 約60日 約10日 雄:平均90日程度 雌:平均160日程度 約30日 30~40個 7回程度 雌の腹部につけて持ち運ぶ 約8mm 6~8月 25℃以上 他種より高温に弱い、という報告も存在 低(暖房施設なしでは越冬不可) 暖房が必要 不可  
トビイロゴキブリ Periplaneta brunnea Burmeister ゴキブリ目ゴキブリ科 外来 関東・中部・近畿・九州 アフリカ する 飲食店、地下街、下水 30~38mm 光沢のある褐色 1齢:触角基部・先端が白い 中齢以降:体の両脇に淡い斑紋 ワモンゴキブリに酷似・とび色の斑紋・ずんぐりとした体形・尾角が太い 雄:尾部に突起がある 雌:尾部に突起がない 約35~60日 10回 約180日 約30日 雄:約250日 雌:約220日 約4~6日 24~27個 30回程度 約12~16mm 5~10月 45度以上で死亡 暖房が必要 滑空可能  
モリチャバネゴキブリ Blattella nipponica ゴキブリ目チャバネゴキブリ科 在来 本州(千葉・山形以西)・四国・九州・
伊豆諸島・対馬・種子島・南西諸島
日本 屋外、樹木の皮下、落ち葉・枯草の下 11,5~12,5mm 黄褐色~褐色 黒褐色の体、薄褐色の模様・縁どり 背中全体に太い2本の黒い縦縞 雄:尾部に突起がある 雌:尾部に突起がない 6回以上(チャバネと性質類似) 1、14~20日程度
2、チャバネゴキブリに準じる
※研究者により数字に隔たりがある
30~40個 雌の腹部につけて運ぶ 約7mm 5~11月 可能(幼虫) 飛行可能  
ヒメチャバネゴキブリ Blattella lituricollis ゴキブリ目チャバネゴキブリ科 在来 九州(鹿児島以南)・南西諸島 日本 屋外、公園、森林内等 約10mm 黄褐色~褐色 黒褐色の体、薄褐色の縦縞・縁どり 背中全体に細い2本の黒い縦縞 雄:尾部に突起がある 雌:尾部に突起がない -(チャバネと性質類似) 約60日 雌の腹部につけて運ぶ 5~11月 飛行可能  
トルキスタンゴキブリ Blatta lateralis ゴキブリ目ゴキブリ科 外来 近畿・名古屋等で確認。定着の有無は
研究者により意見が分かれる
中東 する 屋外、山地、下水溝 19~25mm やや薄い褐色 若齢期:上半身が薄茶色、下半身が焦げ茶色の2色に分かれた体色。成長に従い赤褐色の体色に 爪の部分が未発達 雄:体より長い羽 雌:体の半分以下の短い羽 約20~40日 6~7回 90~150日程度 1~2年程度 約4~5日 湿気の多い暗所 約8mm 25~35℃ 20度以下で活動不可 飼育下・温度管理下では可能 滑空可能 ペットの餌として多数販売・垂直面を登れない
キョウトゴキブリ Asiablatta kyotensis ゴキブリ目チャバネゴキブリ科 在来 近畿(三重・奈良を除く)・宮城・新潟・石川・東京・神奈川 日本 稀(個体数そのものが少ない) 平地、低山の樹林、動物園等 雄:14,5~18mm 雌:16~18mm 光沢の少ない茶褐色 全身が茶褐色 体より大きな羽 雄:尾部に突起がある 雌:尾部に突起がない 5回以上 90~150日程度 300日程度 約6~7日 平均30個 15回程度 湿気の多い細いすき間 約7mm 28℃以上 可能(幼虫)  
キスジゴキブリ Symploce striata ゴキブリ目チャバネゴキブリ科 在来 本州(関東以南)・四国・九州・種子島・屋久島 日本 しない 山林内、樹上 15~17mm 頭部・背中:黒褐色 羽:透明度の強い茶褐色 全身が茶褐色 背部両脇に薄い黄褐色の縁どり(黄色の筋) 約7mm 6~10月 可能(幼虫。土中にて行う)  
オオゴキブリ Panesthia angustipennis spadica ゴキブリ目オオゴキブリ科 在来 本州(宮城・新潟以南)・四国・九州 日本 しない 照葉樹林内、朽木の中 35~40mm 濃い黒褐色 全身が黒褐色、丸みを帯びた体型 触角が短い ほぼ同形態 5回以上 1、100~300日程度
2、200~700日程度
※研究者により数字に隔たりがある
2~3年程度 年1回程度 15~20個 1~2回 朽木内 厳冬期以外1年中 高(朽木内に巣をつくる) 可能(成虫・幼虫ともに) 不可  
サツマゴキブリ Opisthoplatia orientalis ゴキブリ目 マダラゴキブリ科 在来 四国・九州南部・八丈島・小笠原諸島・南西諸島。
千葉・静岡でも確認
日本 する 山林、公園、落ち葉下、朽木の中 25~40mm 黒褐色 光沢のない薄褐色 頭部・背部に薄い黄褐色の縁どり 雄:尾部先端の節が2枚 雌:尾部先端の節が1枚 約40~60日 40個前後 卵鞘を体内で保護(卵胎生) 約10~13mm 1、熱帯種ゆえ耐性は低い
2、10℃以上あれば屋外生存可能
※研究者により数字に隔たりがある
可能 不可  
ヤエヤママダラゴキブリ Rhabdoblatta yayeyamana ゴキブリ目 マダラゴキブリ科 在来 石垣島・西表島 日本 しない 照葉樹林内、樹洞の中、樹皮の裏、水中 35~50mm以上のものも くすんだ薄褐色 光沢の少ない茶褐色 日本最大のゴキブリ・全身の斑点 雌のほうが大きく、丸みを帯びる傾向 100個前後 卵鞘を体内で保護(卵胎生) 3~12月 水浴を行う
オガサワラゴキブリ Pycnoscelus surinamensis ゴキブリ目オオゴキブリ科 不明 大分・南西諸島・伊豆諸島・小笠原諸島。
千葉・富山でも確認
不明 しない 平地、石の下、倒木内等 雄:13~17mm 雌:15~18mm 頭部・背中:黒褐色 羽:光沢のある薄い褐色 上半身:光沢のある濃い茶褐色 下半身:光沢のない濃い茶褐色 幅広の丸みを帯びた体 雄:やや細身である、小型 雌:体の丸みが強い 約40日 約40日以上 40個前後 卵鞘を体内で保護(卵胎生) 約10~12mm 20℃以上 20度以下で活動不可 地中に生息する場合も
ハイイロゴキブリ Nauphoeta cinerea ゴキブリ目ハイイロゴキブリ科 外来 南西諸島。稀に関東で確認されるケースも 東アフリカ する 落ち葉下、倉庫、建築物内 20~30mm 灰色近い鈍い褐色 全身が茶褐色。体の各節に白いライン(バンド)が入る 光沢のない体・全身の斑点 8~9回 約100日 1~2年程度 35~40個 卵鞘を体内で保護(卵胎生) 約8~10mm 20℃以上 野外では不可 滑空可能  

※「-」としている箇所は研究資料が不足しており、現時点では表記できません。新たな発表・資料があり次第、追加します。
※統計データを引用・転載する場合には、出典の表記だけご協力お願いいたします。

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