車の鍵を紛失してしまった場合の対処法まとめ
自宅の鍵、会社の鍵に次いで紛失してしまうと厄介なのが車の鍵。出先でなくすと足止めを食らううえ、高性能な鍵であれば10万円ほどかかることもあります。
まずは、心当たりのある場所をくまなく探してください。テレビのリモコンのように、無意識にどこかに閉まったり、置きっぱなしにしているかもしれません。ポケットの中、バッグに中はもちろん、家中を探してみましょう。立ち寄ったお店などがあればそこにも連絡してみることです。
それでも鍵が見つからないが、今すぐドアを開けたい場合は、専門業者に依頼せざるをえません。車の鍵であっても、鍵の専門業者なら対応可能です。まずは近くの業者を探して相談してみてください。
→地域の鍵業者を探す
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インロックしてしまった場合
鍵の捜索中に車の中を覗いてみたところ、「よく見たら車内にあった」というケースは少なくありません。いわゆる「インロック(インキー)」という状態で、うっかり鍵を車内に残したまま外出し、オートロックがかかってしまう場合ですね。
鍵の所在は判明しているのですから、ドアを開ければそれで解決です。ロードサービスや鍵の専門業者に連絡し、解錠してもらいましょう。針金や長い金属板を使って無理やりこじ開けるなど、自力で解錠を試みる人もいるようですが、失敗すると車が傷つくだけなのでオススメしません。誤って大切な部品を壊してしまう恐れもあり、最悪の場合ドアごと交換しなければいけなくなります。
ロードサービスに依頼する
JAFなどのロードサービスに加入している場合は真っ先に連絡しましょう。各社によりますが、無料で対応してくれることもあります。もちろん、非会員の場合は実費を請求されるため、後述する鍵の専門業者と比較して安い方を選んでください。
【参考】
場所 | 時間 | 会員 | 非会員 |
---|---|---|---|
一般道 | 8~20時 | 無料 | 12,880円 |
20~8時 | 14,940円 | ||
高速 | 8~20時 | 14,940円 | |
20~8時 | 16,990円 |
余談ですが、平成25年度のJAFの出動理由において、インロックは堂々の第3位でした。トラブルの原因はほぼ全てがヒューマンエラー。気を付けていてもうっかりやってしまいそうだという人は、スペアキーを別で持ち歩くなど、何らかの対策を取りましょう。
鍵業者に依頼する
もちろん、鍵の専門業者に依頼する方法もあります。出張費、作業料、割増料金の有無などを確認し、余裕のある限り複数社を比較しましょう。前述したように、ロードサービスとの差を比べてみるのもいいです。
完全に紛失した場合
どうしても見つからない場合はどうすればいいのか?自家用車だけでなく、レンタカーのケースついても解説します。
警察に遺失届を提出
財布・鞄を紛失したときに行うべき対処チェックシートで詳しく解説していますが、どこを探しても見つからないときは、早めに警察に連絡して「遺失届」を提出してください。電話で届け出ることもでき、地域によってはインターネットから申請できる署もあります。落としたときの状況や、鍵の特徴などを詳しく説明しましょう。
受理されると「受理番号」がもらえるので、大切にメモしてください。遺失物の引換時に必要になります。
緊急の場合は鍵業者に連絡
ディーラーに頼めば純正の鍵を再作成してくれますが、鍵のタイプによっては数週間かかることもあるため、急いでいる場合は鍵の専門業者に依頼しましょう。最短1時間で対応してくれます。
業者選びは、インターネットでも電話帳でも探しやすい方法で探せばいいですが、よく分からない場合は、各ロードサービスが提携している業者を紹介してもらうという手もあります。
業者の選定後、依頼を受けた業者がスムーズに動けるよう、次の項目は事前にチェックしておくのが望ましいです。
- メーカー
- 年式
- グレード
- 停車位置
- 車の状態
- 鍵の種類
車検証が車の中にあり、年式・型式などがよく分からない場合は仕方ありません。立体駐車場に停めている、バッテリーが上がりかけているなど、できる範囲でいいので作業の助けになる情報を伝えてください。
事前に分かると最も助けになるのがキータイプの情報です。特に、イモビライザー(電子読み取り装置)が搭載されているかどうかを知らせるのは重要。それの有無で作業内容や必要な機材が変わるため、できる限り伝えてあげましょう。
専門家であれば、イモビライザー搭載車かどうかは自動車本体を見れば分かるはずですが、現在のようにイモビライザーが浸透していない時代は、車の持ち主・鍵屋共にイモビライザー搭載車と気付かず、役に立たないスペアキーが出来上がってトラブルになったケースもあります。
イモビライザー搭載車かどうかの確認方法
■インジケータランプは点滅しているか?
まずはメーター周りを見てみてください。そこに、画像のような鍵のマークがあしらわれたインジケーターランプを確認できれば、イモビライザー搭載車と判断していいです。メーカーによっては鍵マークではなく、「SECURITY」等と書かれた文字が点滅していることもありますが、ほとんどの場合は鍵マークのイモビランプを採用しています。
■イモビライザーステッカーはあるか?
イモビライザー搭載車は、窓ガラスにステッカーが貼られていることが多いです。メーター周りと同じく、画像のように鍵をあしらったマークが特徴なので分かりやすいでしょう。
費用については、各社ともホームページ上に料金表を掲載しているので確認してみてください。ただし、表示どおりの金額にならないことも多々あります。
特にイモビライザーキーの場合、盗難防止のための仕掛けがメーカーごとにさまざまなうえ、鍵屋によって対応できる範囲も異なるため、料金表に表せるような単一価格では済まない可能性が高いです。鍵と自宅の所在地が分かるものを一緒に紛失してしまったなど、防犯上、鍵そのものを取り替える場合などはなおさらです。
とはいえ、いきなり数万円も上乗せされるのは納得いかないので、見積もりについてはしつこいくらい確認しましょう。時間に余裕があれば複数社から相見積もりを取るのも有効です。
ディーラーに依頼
特に急ぎでない場合はディーラーに連絡して作成を依頼しましょう。純正なので、作ってみたはいいものの始動しない等のトラブルはありません。
イモビライザーキーを再発行する場合は、「キーナンバー」という鍵の種類を特定する識別番号が必要になります。納車時に受け取った書類またはアルミプレートに記載されているはずなので、必ず探し出してください。これを紛失すると、キーシリンダを取り外して刻印されている番号を直接読み取ることになり、余計な工賃がかかります(3~4000円前後が相場です)。
依頼してから手元に届くまでは、早くて数日、遅ければ1週間以上かかることがあります。費用もメーカーや車種によってバラつきがあり、2~3万円で済むこともあれば、10万円を超えることもあります。電子キー以外なら、数千円で収まるでしょう。
レンタカー・カーシェアリングの鍵をなくした場合
レンタカー・カーシェアリングの鍵の紛失は、レンタカー会社によって対応がまちまちです。
インロックの場合は、JAFなどのロードサービスを利用するのが手っ取り早いでしょう。レンタカー会社独自のサポートサービスがあるなら、そちらを利用しても構いません。解錠するだけなので、安くて早い方を選んでください。
完全に紛失したことが分かったら、まずは警察です。前述したように遺失届を出してください。レンタカー会社に連絡するのはその次です。
スペアキーの保管場所を確認
営業所または管轄している支店・本社に連絡し、スペアキーの保管場所を確認してください。近い場所なら取りに行く、遠方や、交通の便が悪いところなら持って来てもらうことになるでしょう。旅先で滞在日数に余裕がある場合は、最寄りの郵便局まで送ってもらう手もあります。
費用は、スペアキー発行費+ノンオペレーションチャージ+その他料金で数万円は覚悟してください。
なんらかの事情でスペアキーの受け渡しが難しい場合は、自分で鍵業者に連絡して解錠と合鍵作成を依頼することになります。延滞料金のこともあるので、前述の「緊急の場合は鍵屋に依頼する」で挙げた点に注意し、速やかに発注してください。自走で戻ることさえできれば、延滞料金のみしかかからない会社もあります。
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