株式会社ラット大阪様
昭和54年創業の経験豊富なねずみ駆除専門業者の株式会社ラット大阪様。
中途半端な仕事は絶対にしない!とおっしゃる秀島社長にインタビューをしてまいりました。
元々は公務員からのスタートでした
- 元々、秀島様は駆除業界にいらしたんですか?
- 株式会社ラット大阪 秀島様(以下 秀島):いえ。昔は佐賀県で公務員をしていました。郵便局で保険の仕事をしていました。若い時って都会に憧れるじゃないですか。東京とか見たいじゃないですか。千葉なら東京に近いし。
- それはいつくらいの話ですか?
- 秀島:30年くらい前ですね。最初はこういう害虫の仕事も何も知らないから、なんやろうかな、どんなんかな、と思って。アパート借りて。それでこういう仕事が世の中にあるということを知らなかったから。農業関係の仕事をやっていたんですよ。ネットワークがあって、それがうまいこと軌道に乗りまして。昔のことだから、そんなに業者もないですしね。最初は千葉で1年半くらいしていたんですけど、千葉のベテランの方と2人で大阪に新しく営業所を作ることになりました。
- 大阪で仕事はだいたい2、30年くらいですか?
- 秀島:大阪では30年近くになりますね。一緒に来た方が実家に帰ってしまいましたけど。
- 千葉の支店という扱いで?
- 秀島:営業所ですね。僕が営業所長としてやることになったんです。それで大阪で、一般家庭のねずみ駆除もしてみようと思ったんです。
一般家庭駆除の先駆け的な存在!大阪ではどこよりも早く始めました
- 当時は飲食店様などがメインのお客様だったんですね?
- 秀島:そうですね。
- 当時は一般家庭のねずみ駆除の業者さんっていらっしゃったのですか?
- 秀島:当時はなかったです。大阪の中ではもしかしたら一般家庭の駆除を始めた業者さんとしては一番最初かもしれません。
- 少しずつ問い合わせとかきはじめましたか?
- 秀島:少しずつじゃなくて一気にきだしたんですよ。
- 本当に一般家庭向けのねずみ駆除の業者さんはいなかったんですね。
- 秀島:なかったです。たぶんうちだけだったと思います。便利屋みたいなところは確かにありましたけど、専門でやっているところはあまりなかったと思います。だから15年くらい前までは蜂とかそういうのもほとんどなかったです。最初、私も電話があってもお断りしていました。でも結構、問い合わせがあったからもしかしたら困っている人は多いんじゃないかと。
- ニーズがあるかもしれない、と。
- 秀島:はい。本格的に蜂の駆除もできます!と電話帳に書いたのはうちが最初かもしれないですね。書いてみたらかなり問い合わせがきました。そしたら次の年から他の業者も乗り出して。とにかく夏場は休みがないくらいの勢いでした。
- イタチとかをやるようになったのも?
- 秀島:イタチはそうですね。4年くらい前から。イタチの依頼はほとんどなかったですから。イタチの情報を載せたのも早かったと思います。たぶんノウハウが他の業者さんはなかったと思うんです。
動物を相手にしたら、絶対研究熱心じゃないと無理です
- ノウハウというのは、イタチの習性とかですか?
- 秀島:というよりも、ペットで飼われているフェレットっているじゃないですか、それをヒントに暗いところに入っていく習性があることを見つけまして。
- すごいです、ちゃんと研究してるんですね。
- 秀島:駆除する時にいろんなヒントがありますからね、動物とかに興味がなければこの仕事はまず無理ですよ。好きじゃなきゃ。ねずみの生態とか動物の生態が好きじゃないとダメです。
- ただ駆除するだけでなくて。
- 秀島:そうそう。習性的なものがあるんですよね。そこにヒントがあるんですね。捕まえたら終わりって思うんじゃなくて。
- 追いかけて捕まえて、ではなくて、どうして入ってきてどういう風にしたら捕まえられるかというのがあるわけですね。
- 秀島:だからイタチだと、何が好きなのか、嫌いなのか。どんな音を嫌がるのか。そういうのを気づかなきゃダメです。そのためには判断しなきゃいけないです。音でも金属音が嫌なのか、木を叩く音が嫌なのか、紙をくしゃっとする音が嫌なのか、とか。
- 面白いですね。
- 秀島:面白いでしょ。そういう習性とかを考えていたら、最初のうちはあまり捕まらなかったんですけど、それをヒントにやっていたら100%捕まえるようになっていました。本当に100%です。そうしたらこれでお客様にご提供できると。お客様に自信もって言えますよ。中途半端じゃできないですからね。動物を相手にしたら、絶対研究熱心じゃないと無理ですよ。それは当たり前のことですからね。興味がなくてその場しのぎだけやっていたら、結局ボロが出て続かないですよ。これは間違いないですよ。
- やるからには100%捕まえようという意識の違いもあるでしょうね。
- 秀島:結果出さなかったらやっている意味がないですからね。イタチは一度ノウハウが掴めたら案外習性がわかりやすいです。イタチなんて強烈にくさいですから。体臭を出すんですよ。スカンクと同じで。それが武器みたいなもんなんです。
- 住んでいる人は分からないんですか?そこまですごい臭いがするって。
- 秀島:わかります。ある程度住みついたら分かります。糞尿とか結構しますし。
- フェロモン出すんですか?臭いをつけるとか。じゃなくて、危険だと思ったら臭いだすんですかね?
- 秀島:そうですね。例えば捕まえるじゃないですか。そうして人が寄っていったらすごい臭いだしますから。
- 気配を感じたら早めに依頼をだすべきですか?
- 秀島:それは絶対そうです。増えることはあっても減ることはまずないですからね。
- 一時的に1、2ヶ月だけ入ってくるということもあるんですね?また出てきちゃった。
- 秀島:ケースバイケースでありますね。
- そういう方も多いですよね、依頼してきてもらったんだけど、しばらく音がしなくなったから様子見てみたいなとか。
- 秀島:そういうパターンも結構あります。
- でもそれ根本的な原因が収まってないですもんね。また来てしばらくしたら入ってくるかもしれませんよね。
- 秀島:最初は、ねずみでもイタチでもそうなんですけど、まず偵察隊みたいなのが来るんですよね。ここの家が住みつくには適しているかどうか判断しにくるやつがおるんですよ。その判断いうのは、まず1番は天敵がいないこと。2番目に餌があること。この2つが一番重要です。彼らもなわばりがあるから、違うなわばりに入ってきたら出て行く。で、カリスマのような存在がいたら、そこを全部ぶんどってしまうようなねずみもいます。
- なるほど。どかしちゃって、俺のなわばりになるから出て行け、みたいな感じなのですね。
- 秀島:そうです。弱肉強食な世界です。
- ねずみはイタチ以上に大変なのですか?
- 秀島:ねずみは知能高いですから。
- イタチより知能高いんですね。
- 秀島:適応性がありますね。環境に適応する能力がすごく高いし、記憶力とか、予知能力みたいなのがあるんですね。危険を察知する能力。クマねずみだけに限りますが。薬剤に関しても免疫力高いし、抵抗性も高いです。殺鼠剤も同じ濃度でやっていたら抵抗力ついて死ななくなるし。いかに知能を逆手にとるか。化かし合いみたいなもんですよ。数も人間が駆除できなくなるんじゃないかって思うくらいものすごく増えています。
- 素人がドラックストアで殺鼠剤を使ったらダメですか?
- 秀島:ダメですね。あれが一番ダメですね。中途半端にドラッグストアの殺鼠剤を食べさせたとして、中途半端に死ななかった場合、間違いなく抵抗力がつきますから。そのねずみが抵抗力をつけると、次の世代まで遺伝するんですよ。怖いんですよ。特に一般家庭とかね、家の構造が複雑なら複雑なほど難しいです。特にビルとか、高層ビルとかでもねずみは全部クマねずみなんですけどね。ああいうところにいるねずみは特に運動能力も高いし、知能も高いから。やっぱり全然違いますよね。
- 高いところ登っていくっていいますもんね、クマねずみ。
- 秀島:運動能力もねずみによって違うんですよ。ジャンプ力とか。それからバーっと走っていって止まる判断力みたいなのが違うんですね。それはやっぱり遺伝からきてるんですね。例えばねずみが急に増えたとかよくあるんですけど、それってすごいボス、カリスマ性のあるようなボスが生まれるんですよね。ボスが1匹おったらすごい増えるんですよ。
- ボスがいろんなメスに子供を生ませて、能力の高いねずみが生まれてくるわけですね。
- 秀島:やっぱりねずみの方が今から先も進化していくでしょうね。ねずみの依頼はドンドン増えていますし。
「安くて中途半端」な仕事はしません
- 保証とかは付けてるんですか?駆除し終わったあととか。
- 秀島:例えば半年契約だったら、その半年間は保証しますけど。そのあとはまた新たに契約になります。
- 一応、半年間は何があっても無料対応していただけるということですね。
- 秀島:はい。ただ、とにかく安くやって欲しいというところは基本的にお受けしませんよ。
- 仕事を受けないですか?
- 秀島:受けないですね。中途半端なことはやりたくないですからね。
- 今いるやつだけ捕まえてくれればいい、みたいなことは受けないですか?
- 秀島:そうそう。ねずみが1匹迷い込んでとか、そういうのはやりますけど。ある程度ねずみが住み着いていて、ちょっと時間かけてやらなければ完全な駆除ができないというお宅で、その安い1回だけでやってくれ、とかそういうのは受けないですね。
- やるからには少なくともきちんと止めるような仕事をする、ということですね。
- 秀島:そうですね、時間かかっても。時間かからなければ駆除はできないということをご説明して、お客様が納得していただけなければちょっとやれない。断ります。そういうのを中途半端にやっているからこんなに増えてきているんですよ。
- 御社ではこの値段でしっかりと決めて、止まるまできちんとやって。きちんと終わった仕事に対しては保証をつけると。
- 秀島:もちろんです。中途半端が一番ダメだから、ねずみの駆除に関してはね。怖いんですよ。
- なるほど。完璧なお仕事に徹底されているのですね。本日はありがとうございました。
- 終わりに
- 駆除を自分の知識や経験と知恵比べするようにお話された秀島様。
決して中途半端な仕事はしないといった姿勢はまさに職人!と感じました。