有限会社やなぎ美装様

下請け業者を一切使わず、自ら責任を持ってシロアリ駆除いたします。

滋賀県で美装からスタートしたやなぎ美装。地域密着で40年の歴史ある業者様です。
取締役の筈井(はずい)様にインタビューいたしました。

目次

美装・洗いからスタートした会社です

会社の設立が昭和49年ですね?当時はシロアリ駆除からスタートしたのですか?

有限会社やなぎ美装 筈井様(以下 筈井):いえ。はじめたのは社名にもあるように、やなぎ美装なので「美装」、「洗い」作業です。当時多かったのはお寺の洗いとか、日本建築の和室の白木の染みを抜いたり、大工さんが建てる時につけた手垢を抜いたりするのがメインでした。その延長でシロアリもやり始めました。このあたりでは、美装関係とシロアリを両方している会社は多いですね。
なるほど。元々は洗いの仕事なんですね。シロアリは予防工事ということですね?
筈井:そうです。美装とシロアリ予防工事はセットになっていることが多いですね。当社はもう1つGCCという足場を作る別会社があります。これは平成入ってすぐの頃、そのときは近くに足場屋がいなかったから足場屋も一緒にやろう、という話になってやり始めたんです。美装の他に、シロアリもして、足場も作れる業者がいると話が伝わりまして、いろいろお仕事をいただいています。
従業員は何名でやっていらっしゃるんですか?
筈井:8人です。足場の方はもう20人くらい。

人づてやご紹介がほとんどです

どんなお客様が多いのでしょうか?
筈井:うちは元々工務店さんとのお取引だけだったんです。今まで営業をしたことは一切ないですね。ピンポンと押して、一軒一軒のお宅にシロアリ駆除いかがですか?といったことは一切したことがないですね。
いわゆる飛び込み営業はしていないんですね。
筈井:していません。チラシを近くのお宅に配りに行くとかはありますが。こちらから仕事をくださいと営業に回ったことは一切ないです。工務店さんを通してか、工務店さんに頼むのが面倒だから直接やってほしいとお客様からご依頼いただくとか。あとは大工さんに聞いた、とかですね。
つまり、人づてやご紹介が多いのですね?
筈井:はい、基本的にそれだけです。信頼いただいて、「シロアリやったらやなぎ美装で間違いないから」という感じで口づてでご紹介いただいていました。
一時期シロアリの営業が凄かったですから、間違いない業者さんに依頼したいと思いますよね。
筈井:床下換気を無理やりつけさせたりということが結構ありました。逆にそういう業者さんを不審がって、大工さんを通してお問い合わせをいただき、仕事をさせていただいたことが結構ありました。
ご紹介が多いんですね。
筈井:はい。大工さんや工務店さんと関係があり、そういったところからのお仕事依頼がほとんどです。町屋の大工さんだと、この大工さんに建てて貰ったと覚えてらっしゃるお客様が多いんですね。その大工さんの紹介だったら間違いない、ということでお仕事をいただいて施工させていただいています。あとは、うちの社長は今も現場に出てるんですけど、社長が20歳くらいの時にこの家を洗ってもらったと今でも言っていただけたり。
なるほど。40年近くの歴史ある会社ですものね。

シロアリ対策は床下を固めて根本から原因取り除く

予防と駆除だと、予防のほうが多いんですか?
筈井:傾向として最近は、中古の家を購入して引越してくる方が多くなってきていて、リフォームと一緒にシロアリの駆除を頼んでこられることが多くなっていると感じています。
リフォームの延長線上にシロアリ駆除もあるといった感じですね?
筈井:そうですね。シロアリが出たからやってほしいというより、大工さんが直すついでにシロアリもやってほしいという案件が多いです。大体6・7割は築年数の経過したお家ですし、築20年くらいだとシロアリがいることの方が多いですから。新築でも、コスト下げるためにシロアリ予防もしないというところもありますし。そういった意味では駆除が多いですね。
どういった駆除方法を?
筈井:基本は床下に薬を散布して、タイルまわりは薬を注入します。最近少しずつ増えてきているのは、樹脂と薬剤を混ぜて、床下の土を樹脂で固めてしまおうというやり方です。今の新築の床下はコンクリートが多いですけど、古い家は土の場合があります。土だとどうしても湿気とか上がってきたりするんで、樹脂で固めてコンクリートみたいに固くして、湿気を上げさせないようにします。どこの業者さんもしているわけではないと思います。
ご提案をされている?
筈井:そうです。普通にシロアリの薬散布するのはいいけど、どうしても床下が湿気ているとか、においが気になるとか。
床下はどんな家でも多少は湿気ています。だから樹脂に薬剤を混ぜて、床下の土を固めてしまおう、というわけです。床下の湿気も上がってこなくなりますので、床下の湿気くさいにおいも無くなりますね。カビも一切なくなります。
料金はやや高いが、やる価値はあるのですね?
筈井:はい。目先の安い金額で施工するよりかは、最初はお金がかかるけど家自体を長く持たせることができます。このほうが長い目で見ると安くつくと思います。ご提案するとお客様も納得してくれていますし。する必要のない家は、無駄にお金をかけてまでしなくていいと思いますけど、必要なことは必要と言ってあげたほうがいいかな、と。
いつぐらいから取り扱っていらっしゃるのですか?
筈井:やりだしたのは、1年くらい前です。依頼してくるお客様の多くは、床下はコンクリートがいいという方ですね。
ただ、既に建っている家の床下にコンクリートをひくのは不可能に近いです。そこで、これを使えば床下が固まると説明させていただくと、お客様もじゃあしてみよう、となって。
なるほど。
筈井:防蟻というのはうちでは新築のシロアリ予防のことを指してるんです。新築で予防する場合は骨組みの状態の時だから、構造上の柱がどこに入っているのかを新築の段階で見ておけば、古くなって駆除に行ったときも、こういう所に柱があるんだ、こういうところに水道管があるんだな、とかが分かって参考になります。防蟻でしっかりと仕事をしていれば駆除は応用になります。
シロアリ駆除でどこの業者さんに頼むか迷っている方は、どこをポイントにすればいいと思いますか?
筈井:値段ですかね。一度してもらって、前の業者さんはここまでしてくれたのに、次の業者さんはやってくれない、という比べ方しかできないと思うんですよ。
だから、初めてやるお客様はどれが良くてどれが駄目なのか分からないでしょうから、見るのは値段でしょうね。ただ、その値段を比べて、極端な話、坪単価7~8,000円でする会社と4~5,000円でやる会社では、お客様は自然と後者の方に流れてしまう。
安い業者さんで、水に近い状態に薄めた薬を使ったとしても、ピンポイントでシロアリを死滅させていればお客様的にはそれでOKになるでしょう。
ただ、死滅しなかったときは悲惨ですよね。費用が安い業者さん全てそうだ、ということではないですが、適正な値段の業者さんを選んだほうが確実ということですね。

下請け業者は使いません

安いところには安いなりの理由がありますしね。
筈井:そういうことはあるかもしれませんね。費用が安い業者さんは、1日のうちに何件も数をこなすからこそ値段もお手頃になるということもあります。
ただ、1日のうちにさっさと2件3件やってしまおうとすると、どこかに落ち度が出てくる可能性は高くなりますよね。こういうところで、1件1件しっかりとやっていこうとしているか、が大事だと考えています。
シロアリの場合、うちは下請けをつかってないんですよ。自分ともう1人のシロアリ担当しかいないんですね。従業員は7・8人いますけど、他の従業員には一切させていません。他のシロアリ専門会社だと、誰かがお仕事を受けて、作業は別の人が行くということもありえるかと思います。これだと誰がいって、その人がどれだけノウハウあって信用できるか分からない。うちの場合は、1日1班なんですよ。自分ともう1人だけ。
予定によっては「この日までいけません、待ってください」みたいなことを言わせていただくこともあります。ほかの業者さんに下請け業者さんに振ってというのはやりたくはない。自分ともう1人、2人だけで回りたいんですよ。だから目が行き届くと思うんです。無理に仕事を沢山取ろうともしてないし、それよりも1件1件完璧にこなしたいですね。
お客様がこのことを分かってくれるかどうか。ここまでしたいから値段は逆に崩さないです。無茶な金額をいただこうということではなくて、きちんとした人が、適正な薬剤で、落ち度がないように時間をかけて行うための妥当な金額をいただこうと思うのです。
見えないところを施工していただくわけですからね。保証もつけていらっしゃるのですか?
筈井:シロアリの場合、5年間の保証をつけており、うちは5年後に葉書を出せさてもらっています。仕事した時にいいと思ってくれたお客様から、シロアリが出てなくても予防としてお願いします、というお声が結構あるんですよ。
次の仕事に結びつくように、信用を得られるような仕事をしています。直接お客様と交渉して仕事させてもらうにしても、紹介してくださった人や工務店さん、大工さんがいるわけですから、その方たちの顔を潰すような仕事はしません。
1件のクレームで全ての信用を失いますからね。
筈井:そうです。仕事をさせていただいた時に、現場の隣に住んでいる人もしてほしい、と言っていただくことがちょくちょくあります。こういった人の繋がりで、お客様を増やしてきた会社なので、そこは気をつけています。

蜂がいなくなるまで対応します!

あと蜂の巣駆除もやっていらっしゃいますね?
筈井:シロアリをやっていたら、蜂もできないか、ということで。市や県が抱えている業者さんだと値段は安いけど、何日か待ってくれとか、長ければ1週間ほど待たないといけないんですよね。この間に誰か刺されたりしたら、大変です。問い合わせが結構多くなってきたこともあって続けています。今年も3回くらい刺されましたけど(笑)
大丈夫なんですか?
筈井:すぐ病院行ったので大丈夫です。防護服の上から刺されたので、どうしようもないですね。
蜂の巣駆除をする際に、気をつけていることとかはありますか?
筈井:うちは高くても3万か4万円でさせていただいています。うちより安いところもあるとは思いますが、安いところだと巣を取るだけ取ってすぐ帰られるところもあるみたいで。 まだ蜂がたかっていても、そのうちいなくなると言われ業者さんは帰ったけど、なかなか蜂がいなくならない!と相談の電話も何件かありましたね。
うちは基本蜂がいるならいるまで対処しようとするので、近場だったら2、3日後に見に行ったりとか翌日見に行ったりします。
そういうところまで見ていただけるんですね。
筈井:お客様の安全が確認できて駆除が完了すると思っています。お電話で「2万円くらいです」とお伝えしたら、「そんなにかかるの!?」と言われることもあります。安いところに頼んで、蜂がいなくならず、他の業者に問い合わせたり、別途料金がかかったりと、そういう手間を考えるとどうなんでしょう。
金額をとるか、質をとるかになってしまいますよね。具体的な対処方法は薬を散布するんですか?
筈井:ケースバイケースですね。薬使わないで、袋をかぶせてとったり、もちろん薬を使ったりもしますよ。
蜂の巣駆除も下請け業者さんを使わず、全て御社の方が行くんですね?
筈井:もちろんです。基本私が行きます。
下請け業者さんとなるとお客様も不安な気持ちになりますよね。
筈井:例えば、やなぎ美装に頼んでいるのに、全然別の会社が来たら不安ですからね。
そうじゃない業者さんもありますよね。そういうことを言わない業者さんも。
筈井:名前の入っていない車で来たりとかですね。当社では一件一件のお客様を大事に、目の行き届いた仕事をしよう、とは思っています。
こういった点も業者さん選びのポイントですね。本日はありがとうございました。
終わりに
筈井取締役自ら現場に出られていらっしゃって、1件1件お客様と顔を合わせてお仕事をされるのはすごく安心感があります。職人!といった感じの方ですが、知識が豊富で説明もわかりやすいと感じました。

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