水道修理マイスターでプロの水道修理業者さんに教えてもらった話を公開します。症状でわかる!水道・蛇口の故障診断で自分で対処or安価に依頼

ボク、水守レン!水道修理マイスターのマスコットキャラクター、やってるんだ!

じょうぶな鉄でできてる水道も、ずっと使ってると壊れやすい部分が出てくるんだよ!
だからボク、どこが壊れるとどんな症状がでるか、プロの水道修理業者さんに聞いてきたよ!壊れた場所がわかれば、直すところもわかるでしょ?たくさんの人に、読んでいってほしいな!

毎日、使っている水道ですが、構造やしくみを正しく理解している人は少ないでしょう。

そのため、トラブルが起きたとき、一部の悪徳業者から「水道管の交換が必要です」などと言われて信じてしまい、不必要な費用を請求されてしまうという事例もあります。

水道に起こるいろいろな問題について、だいたいどこを修理すればいいのか知っていれば、修理業者の説明や見積もりのおかしな点に気付きやすくなります。また、簡単な修理なら、ホームセンターで買える部品を使って自分でできてしまう場合もあるのです。

ありがちな水道のトラブルと、修理のポイントを紹介します。

1.蛇口の先からポタポタ水が漏れる

きちんと閉めたはずなのに、蛇口の先からポタポタと水が落ちていて止まらない……水道の故障としては非常によくあるものです。

原因は、蛇口がハンドル式(「ひねる」「回す」ことで水が出るもの)かシングルレバー式かで異なります。

ハンドル式の場合、バルブのパッキンが劣化したかゴミなどが噛んでいて、閉まり切っていないのが原因であることが多いです。

シングルレバー式の蛇口でも、やはり内部のバブルに問題が起きている可能性が高いと言えますが、部品の交換が必要になるかもしれません。

ハンドル式の場合

まず止水栓(※水道をいじる場合は、まず止水栓を止めましょう。記事の最後に止水栓の止め方を解説しています)で水を止めた後、図のように、ハンドルを取り外し、その下のバルブを取り出します(スパナなどの工具が必要です)。

バルブ部分を掃除することで改善することが多いですが、それでも直らない場合はこの部品の交換が必要です。蛇口のメーカーに問い合わせれば、部品だけ購入することが可能です。分解することができれば、交換は簡単ですので、これだけなら修理業者に頼まなくても可能です。

シングルレバー式の場合

シングルレバー式の蛇口は、ハンドル式よりもやや複雑です。
同じく止水栓を止めた後、工具を使って外せば、バルブを取り出すことができます。シングルレバー式の場合、このバルブを交換しなければ直らないことが多いです。分解が難しい場合は、修理業者に依頼したほうが安全でしょう。

2.蛇口周辺部分から水が漏れる

蛇口の先でなく、他の部分から水が漏れだすこともあります。この場合、どの部分から水が漏れているのかによって、問題が変わってきますので、よく観察してみてください。

シングルレバー式の蛇口のほうが構造が複雑ですので、そちらを例に解説しましょう。

ハンドル下から水漏れしている場合

ハンドルの下から水が漏れている場合、バルブの故障が原因です。「蛇口の先からポタポタ水が漏れる」のシングルレバー式の対処法で解説したように、ハンドルを外してその下のバルブを取り出し、交換しなければいけません。

スパウトの上から水漏れしている場合

スパウトとは図のように、水が通る部分で、蛇口を動かすとそれに合わせて動く部分を言います。この上のほうから水が漏れている場合、以下のいずれかが原因です。

  • パッキンが汚れているか劣化している
  • カートリッジ押さえがゆるんでいる
  • スパウトが故障している
  • バルブが故障している

分解してみてひとつひとつ確かめていくしかありません。それぞれの位置は次の図のとおりです。

対処法は、次の順で行って、どこに問題があったのか特定していきます。

パッキン 壊れていないか見てたしかめ、表面を水洗いして汚れを落としてみる。
ダメなら交換する。
カートリッジ押さえ しっかり締め直す。
スパウト 内側にキズなどがないかを見てたしかめる。
バルブ 交換する。

可能性としてはパッキンの問題である確率が高いです。

スパウトの下から水漏れしている場合

スパウトの下側から水漏れしているときは、スパウトかパッキンに原因があります。
上記「スパウトの上から水漏れしている場合」で紹介したように、壊れていないか見てたしかめ、表面を水洗いして汚れを落としてみましょう。また、スパウトにも破損がないか確認します。それでも直らなければ、パッキンの交換が必要です。

3.水の出が少なくなった

水漏れとは逆で、出てくる水の量が少なくなるという故障もあります。これは蛇口の先端部分(吐水口)にあるフィルタが詰まっているのが原因であるケースが多いです。

水を出しているだけなのに、そんなところが詰まるのは不思議に感じるかもしれませんが、毎日使っているうちに少しずつ詰まってゆくのです。配管が鉄製であれば、微量の鉄錆が水に運ばれてきてフィルタに蓄積していることがあります。

これはフィルタを掃除すれば改善します。吐水口にはキャップがはまっていて、これは取り外すことができますので、外して中のフィルタ(網)を取り出し、ブラシなどで掃除してみましょう。

もし、これで症状がおさまらない場合は、他に原因があるかもしれません。

家にあるほかの蛇口も、すべて水量が減っているようなら、全体の水圧に問題が発生しています。また、給湯器に問題があることもあります。その際は、修理業者に相談したほうがいいでしょう。 吐水口のフィルタの掃除はすぐにできますし、やっておいて損はないので、まずは試してみてください。

4.完全に水が出なくなった

水量どころか、ハンドルをひねっても完全に水が出ないという場合は、蛇口の故障だけではそこまでのことにはなりません。

まずは、地域で断水の予定がなかったかを確認してください。予定されていた工事などのほか、事故的に大きな漏水があり、急きょ、断水していることもありえます。

地域的な断水ではなく、自宅だけというときは、「止水栓や元栓を止めてしまっていないか」「水道料金の滞納がないか」を確認のうえ、地域の水道局に連絡してください。
完全に水が止まってしまうという状態は、単純な故障ではありませんので、ほかに原因があるはずです。

5.ハンドルが固くて動かしにくい

ハンドル部分が固くて動かしにくくなることがあります。意外にも、これも内部のバルブに問題が発生していることが多いです。ハンドル部分とバルブは連動しているからです。

そのため、蛇口の先からポタポタ水が落ちるで紹介したやり方で、バルブを交換しなければなりません。

ハンドル式の蛇口の場合は、比較的、簡単にできるので、水道メーカーなどから同じ型番のバルブを取り寄せることができれば交換作業自体は自分でやることも可能です。シングルレバー式になりますと、やや複雑になってきますので、修理業者に依頼したほうが安全です。

6.水が濁っている・なにか混じっている

蛇口から出てくる水が濁っている場合があります。これにはさまざまな原因が考えられますが、いずれも水道の故障というわけではありません。
まずはどのように濁っているのか、水をコップなどにとって観察してみましょう。

水が白く濁っている場合

コップにとった水を、しばらく静かに置いておくと、やがて透明になりませんか? もしなったら、水が白く濁っていたのは、細かな気泡がその正体でした。これは水道管に空気が入り込んでしまったのが原因で、特に問題はありません。無害ですので、気にせずそのまま使ってください。置いておいても透明にならない場合、なにかが溶け込んでいる可能性があります。地域の水道局に相談してみてください。

水が赤っぽく濁っている場合

赤または茶色く濁っているのは、ほとんどの場合、錆です。水道管の中が錆びついている可能性が高いでしょう。多くは、水を流し続けていると透明になりますので、そのようにして使ってください。なかなか透明にならないときは、配管がかなり錆びているため、交換したほうがいいかもしれません。この場合も、地域の水道局に連絡してください。

砂が混じっている場合

水道の水に砂が混じっているのは、水道工事などで一時的に発生したものです。近くで、最近、工事があったのではないでしょうか。錆と同じく、しばらく水を出していると混じらなくなりますし、放っておけばやがて砂は混じらなくなります。いつまで経っても改善しない場合は、砂ではなく、老朽化した配管の内面が剥がれ落ちたものかもしれません。この場合は配管の交換が必要になりますので、水道局に相談してください。

7.水からヘンな臭いがする

水が臭うのも、濁りと同様、故障が原因ではありません。配管そのものになにかが起こっていると考えられますので、水道局に相談するのが早いです。

臭いといってもいろいろありますが、よくある塩素の臭いは、水道水の消毒のためにもともと入れられているものですので問題ありません。

水道局が水に入れている塩素の濃度はつねに一定が保たれています。それなのに、ある日に限って塩素の臭いが強く感じる、ということはあるものです。これは水温や体調などによって感じ方が変わっているせいです。気になる人は、水を一度沸騰させたり、氷を入れて冷やしたりすれば、臭いは気にならなくなりますので試してみましょう。

塩素以外の、なにか異常な臭いがするときは、水道局に連絡してください。可能性としては、濁る場合と同じく、配管が老朽化して錆などの物質が混入していることです。

止水栓の締め方

水道を分解するときは、必ず止水栓で水の供給を止めてから行います。止水栓は、水道管から家屋内に水を供給しているところ(水道メーターにつながる配管上)と、キッチンやトイレといった器具につながるところにありますが、家によっては後者がないか、見えるところにない場合があります。

トイレの止水栓は、タンクから壁にのびている配管についているのでわかりやすいでしょう。それと同じようなものがキッチンの水道まわりにも見つけられればいいですが、見つからない場合は、水道メーターの近くを探してみてください。止水栓は、ハンドル式(蛇口と同じ)の場合と、マイナスドライバーで開閉するものがあります。

さいごに

いかがでしたか?なにげなく毎日使っている水道ですが、意外と複雑にできていることに驚かれた方も多いのでは?

自分で対処するのが難しくても、しくみを理解していれば、業者に依頼するときも役立ちます。いざというときのために、このページの内容を覚えておいてもらえると幸いです。

水道が故障しちゃったら、どこが壊れてるか見つけて、直してあげてね!
                       ほかの人たちにも、見つけかたを教えてあげてほしいな!
                       レンから、水道を使うみんなへの、お願いだからね!
次回予告!

あのね、次はね!パソコンのらんちゃんがお話するんだよ!
パソコンの故障について、ここをみれば原因がわかる、っていう場所を、一覧表にして見せてくれるよ!
らんちゃん、すごくいっぱい、「でーた」をまとめてたよ!ぜったいぜったい、みんなにも見てあげてほしいな!
レンからのおねがいだよ!

完全網羅!パソコンの症状で見る故障診断・対処法の早わかり表

※現時点、水道修理マイスターはオープン前で依頼・相談は受け付けておりません。ご了承ください。

ページTOPへ