東京都内で害虫にお困りではありませんか?ゴキブリやダニ、南京虫などの害虫は、衛生面だけでなく精神的なストレスも大きく、一刻も早く解決したい問題です。
しかし、「どの業者に依頼すればいいのか」「料金はいくらかかるのか」「悪徳業者に騙されないか」など、不安も多いでしょう。
本記事では、東京都内で実績のある信頼できる害虫駆除業者8選を厳選してご紹介します。即日対応可能な業者、料金相場、業者選びのポイント、悪徳業者の見分け方まで、害虫駆除に関する疑問を徹底解説します。
賃貸住宅にお住まいの方や、お子様・ペットがいるご家庭でも安心して依頼できる情報をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。
東京で害虫駆除を依頼する前に知っておくべき3つのポイント

害虫駆除業者を選ぶ際には、事前に確認すべき重要なポイントがあります。適切な業者選びをすることで、確実な駆除と費用トラブルの回避が可能になります。
ここでは、東京都内で害虫駆除を依頼する前に必ず押さえておくべき3つのポイントを解説します。
即日対応可能な業者を選ぶべき理由
害虫問題は緊急性が高く、放置すると被害が拡大します。特にゴキブリや南京虫は繁殖力が強く、1日でも早い対応が重要です。
東京都内では約70%の害虫駆除業者が即日対応に対応しており、午前中に問い合わせれば当日中に駆けつけてくれるケースが多いです。
即日対応可能な業者を選ぶメリットは、被害の拡大防止だけではありません。害虫によるストレスから早期に解放され、安心して生活できる環境を取り戻せます。
特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、健康被害のリスクを最小限に抑えるためにも、迅速な対応が求められます。
ただし、即日対応には追加料金が発生する場合があります。多くの業者では無料で即日対応していますが、一部の業者では0円〜5,000円の追加料金が必要です。問い合わせ時に必ず確認しましょう。また、繁忙期(6月〜9月)は予約が取りにくくなるため、できるだけ早めの連絡が重要です。
料金の透明性と追加費用の確認方法
害虫駆除で最も多いトラブルが「見積もりと実際の請求額が違う」という料金トラブルです。これを防ぐには、料金の透明性を重視した業者選びが不可欠です。
優良業者は、見積もり段階で作業内容と料金を明確に提示し、追加料金の有無を事前に説明します。
確認すべき追加費用には、夜間・早朝対応料金(基本料金の20〜30%増)、駐車場代(都心部で1,000〜3,000円)、高所作業費(3階以上で5,000〜20,000円)などがあります。
これらは作業前に必ず確認し、書面で残してもらうことが重要です。
また、「無料見積もり」と謳っていても、出張費や調査費が別途かかる業者もあります。完全無料なのか、条件付きなのかを電話やメールで事前に確認しましょう。
国民生活センターの報告では、害虫駆除サービスに関する相談の約40%が料金トラブルであり、事前確認の重要性が示されています。
東京都内の対応エリアを事前にチェック
東京都内といっても、業者によって対応エリアは異なります。23区内のみ対応の業者もあれば、多摩地域まで対応する業者もあります。
自分の住んでいる地域が対応エリアに含まれているか、事前に確認することが重要です。
特に都心部(千代田区・中央区・港区)は多くの業者が対応していますが、23区の外縁部や多摩地域では対応業者が限られる場合があります。
また、対応エリア内でも、距離によって出張費が発生する場合があるため、料金体系と合わせて確認しましょう。
さらに、地域によって発生しやすい害虫の種類も異なります。23区内の集合住宅ではゴキブリや南京虫が多く、多摩地域の戸建て住宅ではハチやムカデ、シロアリが多い傾向があります。
地域特性を理解している業者を選ぶことで、より効果的な駆除が期待できます。
東京の害虫駆除業者おすすめ8選

東京都内で信頼できる害虫駆除業者を8社厳選しました。それぞれの業者の特徴、料金、対応エリア、営業時間などを詳しく解説します。
即日対応の可否や保証内容も記載していますので、ご自身のニーズに合った業者選びの参考にしてください。
害虫駆除110番|24時間365日受付で即日対応可能
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | ゴキブリ駆除8,800円〜 |
| 対応エリア | 東京都全域 |
| 営業時間 | 24時間365日受付 |
| 保証 | 1年間再発保証 |
| 特徴 | 即日対応可能、全国展開の大手 |
害虫駆除110番は、全国展開する害虫駆除サービスの最大手です。24時間365日受付対応しており、深夜や早朝でも相談可能な点が大きな強みです。
東京都内全域に対応し、最短で当日中の駆除作業が可能です。
料金体系が明確で、ゴキブリ駆除は8,800円からと業界内でも比較的リーズナブルです。見積もり後の追加料金は原則発生せず、作業前に正確な金額を提示してくれます。
また、1年間の再発保証が付いているため、万が一駆除後に再発した場合でも無料で再施工してもらえます。
加盟店制度を採用しているため、地域ごとに提携業者が対応します。そのため、対応の質にばらつきがある可能性がありますが、本部が品質管理を行っているため、一定水準以上のサービスが期待できます。
口コミでも「対応が早い」「料金が明確」という評価が多く見られます。
ダスキン|大手の安心感と全国1,000店舗のネットワーク
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | ゴキブリ駆除16,500円〜 |
| 対応エリア | 東京都全域 |
| 営業時間 | 平日9:00〜17:00(店舗により異なる) |
| 保証 | サービス内容により異なる |
| 特徴 | 大手の信頼性、定期契約プランあり |
ダスキンは清掃サービスで有名な大手企業ですが、害虫駆除サービス「ターミニックス」も展開しています。
全国1,000店舗以上のネットワークを持ち、東京都内にも多数の拠点があるため、迅速な対応が可能です。
料金は他社と比較するとやや高めですが、大手ならではの安心感と丁寧なサービスが評価されています。
特に定期契約プランが充実しており、月額3,000円〜のサブスクリプション型サービスも提供しています。継続的な予防を重視する方におすすめです。
ダスキンの強みは、環境配慮型の駆除方法を積極的に採用している点です。ベイト工法(毒餌による駆除)や、化学薬剤を最小限に抑えた施工を行うため、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して利用できます。
ただし、営業時間が平日日中に限られる店舗が多いため、事前確認が必要です。
三共消毒|創業70年以上の実績と技術力
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | ゴキブリ駆除15,000円〜 |
| 対応エリア | 東京都全域、神奈川・埼玉・千葉も対応 |
| 営業時間 | 平日9:00〜18:00 |
| 保証 | 6ヶ月〜1年間保証(プランによる) |
| 特徴 | 創業70年以上の老舗、技術力が高い |
三共消毒は1950年創業の老舗害虫駆除業者です。70年以上の実績があり、東京都内の官公庁や大手企業との取引実績も豊富です。
高い技術力と信頼性が評価されており、難易度の高い駆除案件にも対応できます。
特にシロアリ駆除や南京虫駆除など、専門的な知識と技術が必要な案件に強みがあります。IPM(総合的有害生物管理)手法を採用し、単なる駆除だけでなく、再発防止のための環境改善提案も行います。
料金はやや高めですが、確実性を重視する方に適しています。
法人向けサービスも充実しており、飲食店やオフィスビルの定期契約にも対応しています。ただし、個人宅の即日対応は難しい場合があり、予約から施工まで数日かかることもあります。
緊急性が低く、確実な駆除を求める方におすすめです。
イカリ消毒|法人対応に強い業界大手
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | ゴキブリ駆除20,000円〜 |
| 対応エリア | 東京都全域 |
| 営業時間 | 平日9:00〜17:30 |
| 保証 | 定期契約の場合は継続保証 |
| 特徴 | 法人実績が豊富、大規模施設に強い |
イカリ消毒は1959年創業の業界大手で、特に法人向けサービスに強みがあります。
東京都内の商業施設、ホテル、病院、食品工場など、大規模施設での駆除実績が豊富です。個人宅にも対応していますが、料金は高めに設定されています。
法人向けには、ビル管理法に基づいた定期点検・駆除サービスを提供しており、保健所対応の実績も豊富です。
2024年4月に施行された建築物衛生法の改正にも対応しており、コンプライアンスを重視する企業に選ばれています。
個人向けサービスでは、マンション全体の一斉駆除なども対応可能です。ただし、料金が高めであることと、即日対応が難しい点がデメリットです。
確実性と信頼性を最優先する方、または法人での利用を検討している方に適しています。
アールズホールディングス|関東特化で地域密着対応
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | ゴキブリ駆除12,000円〜 |
| 対応エリア | 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県 |
| 営業時間 | 平日9:00〜18:00、土曜対応可 |
| 保証 | 3ヶ月〜6ヶ月保証 |
| 特徴 | 関東特化、地域密着型のサービス |
アールズホールディングスは関東圏に特化した害虫駆除業者です。地域密着型のサービスを提供しており、東京都内の地域特性を理解した上での駆除提案が可能です。
料金は中程度で、コストパフォーマンスに優れています。
個人宅から小規模店舗まで幅広く対応しており、柔軟な対応が評価されています。土曜日も営業しているため、平日に時間が取れない方でも利用しやすいです。
ただし、日曜・祝日は休業の場合が多いため、事前確認が必要です。
口コミでは「対応が丁寧」「説明が分かりやすい」という評価が多く見られます。初めて害虫駆除を依頼する方や、地域に根差した業者を選びたい方におすすめです。
ただし、全国展開の大手と比較すると、夜間対応や緊急対応の体制はやや弱い傾向があります。
サニックス|全国展開の総合環境サービス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | ゴキブリ駆除15,000円〜 |
| 対応エリア | 東京都全域 |
| 営業時間 | 平日9:00〜18:00 |
| 保証 | サービス内容により異なる |
| 特徴 | 総合環境サービス、シロアリ駆除に強い |
サニックスは害虫駆除だけでなく、太陽光発電や住宅リフォームなど総合環境サービスを提供する企業です。
特にシロアリ駆除に強みがあり、戸建て住宅での実績が豊富です。東京都内全域に対応しています。
シロアリ駆除では、床下の無料点検サービスを提供しており、被害状況を詳細に調査した上で適切な施工プランを提案します。
料金は中程度ですが、シロアリ駆除の場合は100,000円〜300,000円と高額になります。ただし、5年間の長期保証が付いているため、安心感があります。
ゴキブリやダニなどの一般的な害虫駆除にも対応していますが、主力はシロアリ駆除です。戸建て住宅にお住まいで、シロアリ被害が心配な方に特におすすめです。
ただし、即日対応は難しく、予約から施工まで1週間程度かかる場合があります。
害虫の生活救急車|最短30分で駆けつける緊急対応
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | ゴキブリ駆除8,800円〜 |
| 対応エリア | 東京都全域 |
| 営業時間 | 24時間365日受付 |
| 保証 | 作業内容により異なる |
| 特徴 | 最短30分で到着、緊急対応に強い |
害虫の生活救急車は、その名の通り緊急対応に特化した害虫駆除サービスです。24時間365日受付対応しており、最短30分で現場に駆けつけます。
都心部であれば、問い合わせから1〜2時間以内の対応が可能です。
料金は8,800円からとリーズナブルで、見積もり後の追加料金も原則発生しません。ただし、夜間対応(20時以降)の場合は、基本料金の20〜30%の割増料金が発生します。
緊急性が高い場合には、多少の追加料金を払ってでも迅速な対応を優先したい方に適しています。
口コミでは「本当に30分で来てくれた」「深夜でも対応してくれて助かった」という評価が多く見られます。
ただし、加盟店制度を採用しているため、対応する業者によってサービス品質にばらつきがある可能性があります。緊急性を最優先する方におすすめです。
ホームレスキュー|害虫・害獣駆除の専門業者
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | ゴキブリ駆除13,000円〜 |
| 対応エリア | 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県 |
| 営業時間 | 平日9:00〜19:00、土日対応可 |
| 保証 | 最長5年間保証(プランによる) |
| 特徴 | 害虫・害獣両方に対応、保証が充実 |
ホームレスキューは、害虫駆除だけでなく害獣(ネズミ、イタチ、ハクビシンなど)駆除にも対応する専門業者です。
関東圏を中心に展開しており、東京都内全域に対応しています。土日も営業しているため、平日に時間が取れない方でも利用しやすいです。
最大の特徴は、最長5年間の長期保証が付いている点です。特にシロアリ駆除や害獣駆除では、再発リスクが高いため、長期保証は大きな安心材料になります。料金は中程度ですが、保証内容を考慮するとコストパフォーマンスは高いと言えます。
また、駆除後の清掃・消毒サービスも提供しており、衛生面でも安心です。特に南京虫駆除では、寝具の処分方法や洗濯方法のアドバイスも行います。
総合的なサポートを求める方におすすめです。ただし、即日対応は難しく、予約から施工まで数日かかる場合があります。
東京の害虫駆除の料金相場を害虫別に解説

害虫駆除の料金は、害虫の種類、被害の規模、住宅の広さによって大きく異なります。
ここでは、東京都内での害虫別の料金相場を詳しく解説します。適正価格を知ることで、高額請求を避け、適切な業者選びができるようになります。
ゴキブリ駆除の料金相場(8,000円~30,000円)
ゴキブリ駆除の料金相場は、1K〜1DKで8,000円〜25,000円、2LDK〜3LDKで15,000円〜40,000円が目安です。
東京都内の平均的な料金は、ワンルームで15,000円前後、ファミリー向け物件で25,000円前後となっています。
駆除方法には、薬剤散布、ベイト工法(毒餌設置)、燻煙処理などがあります。ベイト工法は薬剤散布より高額ですが、小さなお子様やペットがいる家庭では安全性が高く推奨されます。
料金は通常の1.2〜1.5倍程度になります。
追加料金が発生するケースとしては、被害が広範囲の場合(+5,000円〜10,000円)、夜間対応(基本料金の20〜30%増)、駐車場代(都心部で1,000〜3,000円)などがあります。
見積もり時に必ず確認しましょう。また、定期契約の場合は月額3,000円〜8,000円で予防施工を受けられます。
ダニ・南京虫駆除の料金相場(15,000円~80,000円)
ダニ駆除の料金相場は、1K〜1DKで15,000円〜50,000円が目安です。一方、南京虫(トコジラミ)駆除は被害が深刻化しやすく、1室あたり50,000円〜200,000円と高額になります。
2024年現在、東京都内で南京虫の相談件数が前年比約300%増加しており、駆除費用も高騰傾向にあります。
南京虫駆除が高額な理由は、1回の施工では完全駆除が難しく、通常2〜3回の施工が必要になるためです。また、熱処理や冷凍処理など特殊な方法を用いる場合は、さらに費用が上がります。寝具の処分費用も別途必要になる場合があります。
ダニ駆除の場合、畳やカーペット、布団などの処理が中心となります。広範囲の場合は、1部屋ごとに追加料金が発生します。
南京虫駆除では、保証期間が重要です。多くの業者が3ヶ月〜6ヶ月の保証を提供していますが、再発時の対応内容を事前に確認しましょう。
ハチの巣駆除の料金相場(8,000円~50,000円)
ハチの巣駆除の料金は、巣の大きさと設置場所によって大きく変動します。
軒下などアクセスしやすい場所で小型の巣(直径15cm以下)の場合は8,000円〜20,000円、高所や屋根裏などアクセスが難しい場所で大型の巣の場合は30,000円〜80,000円が相場です。
ハチの種類によっても料金が異なります。アシナガバチは比較的駆除しやすく8,000円〜15,000円、スズメバチは危険性が高く15,000円〜50,000円、オオスズメバチはさらに高額で30,000円〜80,000円が目安です。
巣が大きくなるほど料金も上がるため、早期発見・早期対応が重要です。
高所作業(3階以上、屋根裏など)の場合は、高所作業費として5,000円〜20,000円の追加料金が発生します。また、夜間対応の場合は割増料金がかかります。
ハチの巣駆除は危険を伴うため、自分で対処せず、必ず専門業者に依頼しましょう。東京都内では、自治体によって補助金制度がある場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。
シロアリ駆除の料金相場(100,000円~300,000円)
シロアリ駆除は他の害虫駆除と比較して高額で、30坪の戸建て住宅で150,000円〜350,000円が相場です。
料金は建物の広さ、被害の程度、施工方法によって大きく変動します。東京都内の平均的な料金は、30坪で200,000円前後となっています。
施工方法には、バリア工法(薬剤散布)とベイト工法(毒餌設置)があります。バリア工法は即効性が高く150,000円〜250,000円、ベイト工法は環境に優しいですが200,000円〜350,000円とやや高額です。
多くの業者では5年間の保証が付いており、保証期間中の再発には無料で対応します。
シロアリ駆除では、床下の調査費用が別途かかる場合があります。無料調査を提供している業者も多いですが、有料の場合は5,000円〜10,000円が目安です。
また、被害が深刻な場合は、建物の補修費用も必要になります。シロアリは建物の構造に関わる重大な問題のため、信頼できる業者に依頼することが重要です。
ムカデ・ヤスデ駆除の料金相場(10,000円~30,000円)
ムカデやヤスデの駆除料金は、戸建て住宅で10,000円〜35,000円が相場です。
これらの害虫は、主に戸建て住宅の庭や床下から侵入するため、集合住宅よりも戸建て住宅での被害が多い傾向があります。
駆除方法は、侵入経路の特定と封鎖、薬剤散布、忌避剤の設置が中心です。庭や建物周辺の環境改善も重要なため、総合的な対策が必要になります。
料金は建物の広さと庭の広さによって変動し、広い庭がある場合は追加料金が発生することがあります。
ムカデは毒を持っているため、刺されると激しい痛みを伴います。特に小さなお子様がいる家庭では、早急な対応が必要です。
予防対策として、定期的な薬剤散布(年2回程度)を行う場合は、1回あたり10,000円〜15,000円が目安です。多摩地域など自然が近い地域では、継続的な予防対策が重要になります。
害虫駆除業者の選び方|失敗しない5つのチェックポイント

害虫駆除業者は数多く存在し、どの業者を選べばよいか迷う方も多いでしょう。
ここでは、優良業者を見極めるための5つのチェックポイントを解説します。これらのポイントを確認することで、悪徳業者を避け、満足度の高いサービスを受けることができます。
見積もりの明確さと追加料金の有無を確認
優良業者は、見積もり段階で作業内容と料金を明確に提示します。「一式○○円」といった曖昧な表記ではなく、「薬剤散布○○円、出張費○○円」のように項目ごとに料金が明記されているかを確認しましょう。
また、追加料金が発生する条件も事前に説明してくれる業者が信頼できます。
見積もりは必ず書面で受け取り、保管しておきましょう。口頭での説明だけでは、後からトラブルになった際に証拠がありません。
また、複数の業者から相見積もりを取ることで、適正価格を把握できます。3社程度から見積もりを取り、料金だけでなく作業内容や保証内容も比較しましょう。
「今日契約すれば割引」「キャンペーン中で特別価格」といった即決を迫る業者には注意が必要です。優良業者は、顧客が納得するまで十分な時間を与えてくれます。焦らず、じっくり検討してから契約することが重要です。
実績と口コミ評価をチェックする方法
業者の実績は、信頼性を判断する重要な指標です。創業年数、施工実績件数、法人取引の有無などを確認しましょう。
特に10年以上の実績がある業者は、一定の信頼性があると判断できます。公式サイトに実績が掲載されていない場合は、直接問い合わせて確認することをおすすめします。
口コミ評価は、Googleマップ、Yahoo!知恵袋、比較サイトなどで確認できます。ただし、口コミには個人の主観が含まれるため、複数のサイトを確認し、総合的に判断することが重要です。
特に「対応が丁寧」「料金が明確」「効果があった」といった具体的な評価を参考にしましょう。
一方で、極端に良い口コミばかりの業者や、口コミが全くない業者には注意が必要です。また、悪い口コミの内容も確認し、どのようなトラブルが発生しているかを把握しておきましょう。
業者の対応の仕方も重要で、クレームに対して誠実に対応しているかもチェックポイントです。
対応スピードと営業時間を比較する
害虫問題は緊急性が高いため、対応スピードは重要な選定基準です。即日対応が可能か、最短でどれくらいで駆けつけてくれるか、問い合わせ時に確認しましょう。
東京都内では、即日対応可能な業者が約70%ありますが、繁忙期(6月〜9月)は予約が取りにくくなります。
営業時間も重要なポイントです。24時間365日対応の業者もあれば、平日日中のみの業者もあります。
仕事で日中不在の方は、夜間や土日対応可能な業者を選ぶ必要があります。ただし、夜間対応には追加料金が発生する場合が多いため、料金と合わせて確認しましょう。
また、問い合わせへの対応の速さも業者の質を判断する材料になります。電話やメールでの問い合わせに迅速かつ丁寧に対応してくれる業者は、実際の作業でも信頼できる可能性が高いです。
逆に、問い合わせへの返信が遅い、電話がつながりにくいといった業者は避けた方が無難です。
保証内容とアフターフォローの充実度
害虫駆除では、施工後の保証が非常に重要です。多くの優良業者は、3ヶ月〜1年間の再発保証を提供しています。
保証期間中に再発した場合、無料で再施工してもらえるため、安心感があります。保証の条件(どのような場合に適用されるか)も事前に確認しましょう。
保証内容は業者によって大きく異なります。「完全無料」なのか、「薬剤費のみ有料」なのか、「出張費のみ有料」なのかを明確にしておきましょう。
また、保証書を発行してもらい、大切に保管しておくことが重要です。口約束だけでは、後からトラブルになる可能性があります。
アフターフォローの充実度も確認しましょう。駆除後の予防方法のアドバイス、定期点検サービス、相談窓口の有無などが挙げられます。
特に南京虫やシロアリなど再発リスクが高い害虫の場合、継続的なサポートが受けられる業者を選ぶことが重要です。
資格や許可証の有無を確認する
害虫駆除業を営むには、特定の資格や許可は必須ではありませんが、専門資格を持っている業者は技術力と信頼性の証になります。
公益社団法人日本ペストコントロール協会の認定資格(防除作業監督者、ペストコントロール技術者など)を持っているかを確認しましょう。
また、薬剤を使用する場合は、毒物劇物取扱責任者の資格が必要です。特にシロアリ駆除では、建築物の構造に関わるため、建築士や建築施工管理技士の資格を持つスタッフがいる業者が望ましいです。
公式サイトに資格情報が掲載されているかを確認し、不明な場合は直接問い合わせましょう。
さらに、損害保険に加入しているかも重要なポイントです。万が一、作業中に建物や家財に損害が発生した場合、保険でカバーされます。
優良業者は、賠償責任保険に加入しており、その旨を公式サイトや見積書に明記しています。保険未加入の業者は、トラブル時に十分な補償を受けられない可能性があるため、避けた方が無難です。
悪徳業者に騙されないための注意点

害虫駆除業界には、残念ながら悪徳業者も存在します。高額請求や不要な工事の押し売りなど、さまざまなトラブルが報告されています。
ここでは、悪徳業者の手口と、騙されないための対処法を詳しく解説します。
高額請求の手口と対処法
悪徳業者の典型的な手口は、「無料点検」と称して訪問し、不安を煽って高額な契約を迫るものです。
「シロアリが大量発生している」「すぐに対処しないと家が倒壊する」といった極端な説明で、冷静な判断を失わせます。実際には軽微な被害であっても、数十万円から数百万円の契約を迫られるケースがあります。
対処法としては、訪問営業の業者とは契約しないことが基本です。信頼できる業者は、訪問営業ではなく、顧客からの問い合わせに応じて対応します。もし訪問を受けた場合は、その場で契約せず、「家族と相談する」「他の業者にも見積もりを依頼する」と伝えて断りましょう。
また、見積もりが異常に高額な場合は、複数の業者から相見積もりを取ることが重要です。相場を知ることで、適正価格かどうかを判断できます。
国民生活センターによると、害虫駆除サービスに関する相談の約40%が料金トラブルであり、事前の情報収集と慎重な業者選びが不可欠です。
契約前に確認すべき書面の内容
契約前には、必ず書面で契約内容を確認しましょう。口頭での説明だけでは、後からトラブルになった際に証拠がありません。
契約書には、作業内容、料金、支払い方法、保証内容、キャンセル条件などが明記されているかを確認します。
特に重要なのは、クーリングオフの記載です。訪問販売や電話勧誘販売の場合、8日間以内であればクーリングオフが可能です。
契約書にクーリングオフの説明が記載されているか、また、実際にクーリングオフを申し出た際の対応方法も確認しましょう。悪徳業者は、クーリングオフの説明を意図的に省略する場合があります。
また、追加料金の条件も明確に記載されているかを確認します。「想定外の被害が見つかった場合」など、曖昧な表現で追加料金を請求される可能性があります。
どのような場合に追加料金が発生するのか、事前に明確にしておきましょう。不明な点があれば、納得できるまで質問し、書面で回答をもらうことが重要です。
怪しい業者の見分け方5つのサイン
怪しい業者にはいくつかの共通する特徴があります。まず、会社の所在地や連絡先が不明確な業者は避けましょう。
公式サイトに会社概要が記載されていない、住所が私書箱やバーチャルオフィスである、固定電話がなく携帯電話のみといった業者は信頼性が低いです。
次に、見積もりを出さずに作業を始めようとする業者は危険です。優良業者は、必ず事前に見積もりを提示し、顧客の了承を得てから作業を開始します。
「今すぐ対応しないと大変なことになる」と焦らせて、見積もりなしで作業を始める業者は、後から高額請求をする可能性があります。
その他の注意すべきサインとしては、極端に安い料金を提示する業者(後から追加料金を請求される)、資格や実績を明示しない業者、口コミや評判が全くない業者、契約を急かす業者、キャンセル料が異常に高額な業者などが挙げられます。
これらのサインが複数当てはまる場合は、契約を避けた方が無難です。
東京23区別の害虫駆除対応エリアと特徴

東京23区は広範囲にわたり、区によって住宅環境や害虫の発生傾向が異なります。
ここでは、エリア別の特徴と対応業者について解説します。自分の住んでいる地域の特性を理解することで、より効果的な害虫駆除が可能になります。
都心部(千代田区・中央区・港区)の対応業者
都心部は高層マンションやオフィスビルが多く、ゴキブリやダニの被害が中心です。特に飲食店が集中する地域では、ゴキブリの発生率が高い傾向があります。
都心部は多くの害虫駆除業者が対応しており、即日対応可能な業者も豊富です。
都心部の特徴として、駐車場代が高額になる点が挙げられます。業者によっては駐車場代を顧客負担とする場合があり、1,000円〜3,000円程度が相場です。
また、高層マンションでは高所作業費が追加される場合もあります。見積もり時に必ず確認しましょう。
都心部では、法人向けサービスに強い業者が多く、イカリ消毒や三共消毒などの大手業者が多数の実績を持っています。
個人宅でも、マンション全体での一斉駆除を実施している管理組合も多く、管理会社に相談することで、割安で駆除できる場合があります。
城東エリア(江東区・墨田区・江戸川区)の対応業者
城東エリアは下町の雰囲気が残る地域で、古い木造住宅も多く存在します。そのため、シロアリやゴキブリの被害が比較的多い傾向があります。
また、河川が近いため、湿気が多く、ダニやムカデの発生も見られます。
城東エリアは、地域密着型の中小業者が多く対応しています。大手業者も対応していますが、地元の業者の方が料金が安い場合もあります。
ただし、業者の質にばらつきがあるため、口コミや実績をしっかり確認することが重要です。
江戸川区や江東区では、戸建て住宅が多いため、シロアリ駆除の需要が高いです。サニックスやホームレスキューなど、シロアリ駆除に強い業者が多数対応しています。
また、古い住宅では、害虫だけでなく害獣(ネズミなど)の被害も多いため、総合的な対策が必要になる場合があります。
城西エリア(新宿区・渋谷区・世田谷区)の対応業者
城西エリアは、高級住宅街から学生街まで多様な地域が含まれます。新宿区や渋谷区は繁華街が多く、飲食店でのゴキブリ被害が多い一方、世田谷区は戸建て住宅が多く、シロアリやハチの巣駆除の需要が高いです。
城西エリアは、大手業者から地域密着型の業者まで幅広く対応しています。特に世田谷区では、高級住宅が多いため、環境配慮型の駆除方法を提供する業者が人気です。
ダスキンやホームレスキューなど、化学薬剤を最小限に抑えた施工を行う業者が選ばれています。
新宿区や渋谷区では、24時間対応の業者が多く、夜間の緊急対応も可能です。害虫駆除110番や害虫の生活救急車など、即日対応に強い業者が多数対応しています。
繁華街では、法人向けの定期契約サービスも充実しており、飲食店やオフィスでの利用が多いです。
城北エリア(豊島区・板橋区・練馬区)の対応業者
城北エリアは、住宅街が多く、ファミリー層が多く住む地域です。集合住宅と戸建て住宅が混在しており、害虫の種類も多様です。
ゴキブリやダニの被害が中心ですが、練馬区など緑が多い地域では、ハチやムカデの被害も見られます。
城北エリアは、大手業者と地域密着型の業者がバランスよく対応しています。料金は都心部と比較するとやや安めで、コストパフォーマンスの良い業者が多いです。
アールズホールディングスなど、関東圏に特化した業者が人気です。
板橋区や練馬区では、戸建て住宅が多いため、シロアリ駆除やハチの巣駆除の需要があります。また、古い木造アパートも多く、建物全体での害虫対策が必要になる場合もあります。
管理会社や大家と相談し、建物全体での駆除を検討することで、費用を抑えられる可能性があります。
賃貸住宅で害虫駆除を依頼する際の注意点

賃貸住宅で害虫が発生した場合、費用負担や対応方法について悩む方が多いです。
ここでは、賃貸住宅特有の注意点と、スムーズに害虫駆除を進めるためのポイントを解説します。
費用負担は誰がするのか?大家と借主の責任範囲
賃貸住宅での害虫駆除費用の負担は、発生原因によって異なります。基本的な考え方として、建物の構造や設備に起因する場合は大家(貸主)の負担、借主の生活習慣に起因する場合は借主の負担となります。
ただし、契約書の内容が最優先されるため、まずは賃貸契約書を確認しましょう。
大家負担となるケースは、入居前から害虫が発生していた場合、建物の老朽化や構造上の欠陥が原因の場合、共用部分からの侵入が原因の場合などです。
一方、借主負担となるケースは、生活ゴミの放置や不衛生な環境が原因の場合、ペットの飼育が原因の場合などです。
実際には、原因の特定が難しいケースも多く、大家と借主で費用を折半することもあります。まずは管理会社や大家に相談し、費用負担について協議することが重要です。
また、入居時に「害虫駆除費用は借主負担」と契約書に明記されている場合もあるため、契約内容を必ず確認しましょう。
管理会社への連絡は必要か?事前確認のポイント
賃貸住宅で害虫が発生した場合、まずは管理会社または大家に連絡することが基本です。無断で業者を呼んで駆除すると、後から費用負担でトラブルになる可能性があります。
また、管理会社が提携業者を紹介してくれる場合もあり、個人で依頼するより安く済むこともあります。
管理会社に連絡する際は、害虫の種類、発生場所、発生時期、被害の程度を具体的に伝えましょう。写真を撮って送ることで、状況を正確に伝えられます。
管理会社の対応が遅い場合や、対応してくれない場合は、自分で業者に依頼することも可能ですが、その場合は費用を後から請求できるか確認しておきましょう。
また、賃貸契約書に「害虫駆除は借主の責任」と記載されている場合でも、建物の構造的な問題が原因であれば、大家に費用負担を求めることができます。
民法では、貸主は借主に「使用収益させる義務」があり、害虫発生により居住が困難な場合は、貸主の責任となります。交渉が難航する場合は、消費生活センターや弁護士に相談することも検討しましょう。
賃貸でも対応可能な駆除方法と業者の選び方
賃貸住宅では、建物や設備を傷つけない駆除方法を選ぶ必要があります。壁に穴を開けたり、床を剥がしたりする大規模な工事は、大家の許可が必要です。
ベイト工法(毒餌設置)や薬剤散布など、建物を傷つけない方法を選びましょう。
業者を選ぶ際は、「賃貸住宅での施工実績がある」「原状回復に配慮した施工を行う」「大家や管理会社への説明に対応してくれる」といった点を確認しましょう。
優良業者は、賃貸住宅特有の制約を理解しており、適切な方法を提案してくれます。
また、退去時の原状回復費用についても確認が必要です。害虫駆除の際に使用した薬剤が壁や床に付着し、クリーニング費用が高額になる場合があります。
退去時のトラブルを避けるため、施工前に「原状回復に影響がないか」を業者に確認し、可能であれば書面で保証してもらいましょう。
害虫の種類別|駆除方法と予防対策

害虫の種類によって、効果的な駆除方法と予防対策は異なります。
ここでは、主要な害虫別に、具体的な駆除方法と再発防止策を解説します。正しい知識を持つことで、業者への依頼がスムーズになり、再発リスクも低減できます。
ゴキブリの駆除方法と再発防止策
ゴキブリ駆除の基本は、生息場所の特定と侵入経路の遮断です。ゴキブリは暗く湿った場所を好むため、キッチンの隙間、排水口、冷蔵庫の裏などが主な生息場所です。
業者による駆除では、これらの場所に薬剤を散布するか、ベイト剤(毒餌)を設置します。
ベイト工法は、ゴキブリが毒餌を食べて巣に持ち帰り、巣ごと駆除する方法です。効果が出るまで1〜2週間かかりますが、巣を根絶できるため再発率が低いです。
一方、薬剤散布は即効性がありますが、巣まで駆除できない場合があります。状況に応じて、両方を組み合わせることもあります。
再発防止策としては、食べ物を放置しない、生ゴミは密閉する、排水口にネットを設置する、隙間をコーキングで埋めるなどが有効です。
また、定期的な清掃と換気も重要です。ゴキブリは繁殖力が強く、1匹見つけたら数十匹いると考えるべきです。早期発見・早期対応が再発防止の鍵となります。
ダニ・南京虫の駆除方法と寝具の対処法
ダニ駆除では、畳、カーペット、布団などの繊維製品が主な対象です。業者による駆除では、高温スチームや専用の薬剤を使用します。
ダニは高温に弱いため、60℃以上の熱処理が効果的です。また、布団乾燥機や天日干しも有効な予防策です。
南京虫(トコジラミ)は、2024年現在、東京都内で急増している深刻な害虫です。ベッドのマットレスや枠、壁の隙間などに潜み、夜間に人を刺して吸血します。
南京虫駆除は非常に難しく、通常2〜3回の施工が必要です。熱処理(スチーム処理)や冷凍処理が効果的ですが、高額になります。
寝具の対処法としては、南京虫が発生した場合、マットレスや布団を密閉袋に入れて処分することが推奨されます。洗濯可能なものは、60℃以上のお湯で洗濯し、高温乾燥機にかけます。
また、ベッドフレームの隙間をテープで塞ぐ、防虫カバーを使用するなどの対策も有効です。南京虫は再発率が高いため、駆除後も定期的な点検が必要です。
ハチの巣の安全な駆除方法と時期
ハチの巣駆除は危険を伴うため、必ず専門業者に依頼しましょう。特にスズメバチは攻撃性が高く、刺されると命に関わる場合もあります。自分で駆除しようとして、複数箇所を刺されて救急搬送されるケースも少なくありません。
ハチの巣駆除の最適な時期は、巣が小さい春先(4月〜5月)です。この時期であれば、働きバチの数も少なく、駆除が比較的容易です。
逆に、夏から秋(7月〜10月)は巣が大きくなり、働きバチの数も増えるため、駆除が困難になり、料金も高額になります。
駆除後の予防策としては、巣が作られやすい場所(軒下、屋根裏、換気口など)に忌避剤を散布する、巣の残骸を完全に撤去する(フェロモンが残っていると再び巣を作られる)などが有効です。
また、春先に定期的に点検し、小さな巣を早期に発見することが重要です。
シロアリの早期発見方法と予防対策
シロアリは建物の構造を蝕む深刻な害虫です。被害が進行すると、建物の強度が低下し、地震時の倒壊リスクが高まります。
早期発見が重要で、以下のサインに注意しましょう。床がきしむ、柱を叩くと空洞音がする、羽アリが発生する、木材に小さな穴がある、土のような道(蟻道)が見えるなどです。
シロアリ駆除は専門的な知識と技術が必要なため、必ず専門業者に依頼しましょう。駆除方法には、バリア工法(薬剤を土壌や木部に散布)とベイト工法(毒餌を設置して巣ごと駆除)があります。
バリア工法は即効性がありますが、薬剤の臭いが気になる場合があります。ベイト工法は環境に優しいですが、効果が出るまで数ヶ月かかります。
予防対策としては、床下の換気を良くする、木材が直接土に触れないようにする、雨漏りや水漏れを放置しない、定期的に床下点検を行うなどが有効です。
多くの業者が無料の床下点検を提供しているため、5年に1度程度は点検を受けることをおすすめします。シロアリ被害は火災保険の対象外であり、修繕費用も高額になるため、予防が非常に重要です。
害虫駆除を依頼する流れ|問い合わせから作業完了まで

害虫駆除を初めて依頼する方にとって、どのような流れで進むのか不安に感じることも多いでしょう。
ここでは、問い合わせから作業完了までの一般的な流れを4つのステップで解説します。事前に流れを把握しておくことで、スムーズに駆除を進められます。
ステップ1:電話またはWebで無料見積もり依頼
まずは、業者に電話またはWebフォームで問い合わせます。この際、害虫の種類、発生場所、発生時期、被害の程度、住宅の種類(戸建て・集合住宅)、広さなどを伝えます。
写真があれば、メールやLINEで送ると、より正確な見積もりが可能です。
多くの業者は無料見積もりを提供していますが、出張費や調査費が別途かかる場合もあります。完全無料なのか、条件付きなのかを必ず確認しましょう。
また、見積もりにかかる時間や、即日対応が可能かも確認します。緊急性が高い場合は、その旨を伝えることで優先的に対応してもらえる場合があります。
複数の業者に見積もりを依頼する場合は、同じ条件で依頼することが重要です。害虫の種類や被害の程度を統一して伝えることで、正確な比較ができます。
また、見積もりの有効期限も確認しましょう。通常は1週間〜1ヶ月程度ですが、繁忙期は料金が変動する場合があります。
ステップ2:現地調査と正式な見積もり提示
電話やWebでの概算見積もりの後、業者が現地調査に訪れます。現地調査では、害虫の種類、生息場所、被害の程度、侵入経路などを詳しく調査します。
調査時間は30分〜1時間程度が一般的です。調査後、正式な見積もりが提示されます。
見積もりには、作業内容、使用する薬剤、作業時間、料金の内訳、保証内容などが記載されています。不明な点があれば、納得できるまで質問しましょう。
また、追加料金が発生する条件も確認します。「想定外の被害が見つかった場合」など、曖昧な表現には注意が必要です。
見積もりに納得したら、作業日時を決定します。即日対応が可能な場合は、そのまま作業に入ることもあります。
ただし、南京虫やシロアリなど、準備が必要な駆除の場合は、後日の作業となります。作業日が決まったら、立ち会いが必要か、作業前に準備すべきこと(家具の移動、ペットの避難など)を確認しましょう。
ステップ3:駆除作業の実施と所要時間
作業当日、業者が到着したら、再度作業内容と料金を確認します。作業中は基本的に立ち会いが必要ですが、不在でも対応可能な業者もあります。
ただし、貴重品の管理や、作業後の確認のため、できるだけ立ち会うことをおすすめします。
作業時間は、害虫の種類と被害の程度によって異なります。ゴキブリ駆除は1〜2時間、ハチの巣駆除は30分〜1時間、シロアリ駆除は半日〜1日が目安です。
作業中は、薬剤の臭いが気になる場合があるため、換気を行います。小さなお子様やペットがいる場合は、作業中は別の部屋に移動させるか、外出することが推奨されます。
作業後は、使用した薬剤の安全性、注意事項(換気時間、触れてはいけない場所など)の説明を受けます。疑問点があれば、その場で質問しましょう。
また、作業前後の写真を撮っておくと、後からトラブルになった際の証拠になります。
ステップ4:作業後の確認と保証内容の説明
作業完了後、業者と一緒に作業箇所を確認します。駆除が適切に行われたか、建物や家財に損傷がないかをチェックしましょう。
問題があれば、その場で指摘し、対応してもらいます。確認後、料金を支払います。支払い方法は、現金、クレジットカード、電子マネーなどがあります。
支払い時に、保証書と領収書を必ず受け取りましょう。保証書には、保証期間、保証内容、再発時の対応方法が記載されています。
保証期間中に再発した場合は、保証書を提示することで、無料または割引価格で再施工してもらえます。保証書は大切に保管しましょう。
また、予防方法やアフターケアについてのアドバイスも受けます。日常的にできる予防策(清掃方法、侵入経路の遮断など)を実践することで、再発リスクを低減できます。
定期点検サービスを提供している業者もあるため、必要に応じて利用を検討しましょう。不明な点があれば、後日でも相談できる連絡先を確認しておくと安心です。
東京の害虫駆除でよくある質問Q&A
害虫駆除を依頼する際、多くの方が同じような疑問を持ちます。
ここでは、東京都内での害虫駆除に関するよくある質問とその回答をまとめました。事前に疑問を解消しておくことで、安心して業者に依頼できます。
- Q1. 即日対応は本当に可能ですか?
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はい、多くの業者が即日対応に対応しています。東京都内では、約70%の害虫駆除業者が即日対応可能です。ただし、午前中に問い合わせた場合に限られることが多く、午後以降の問い合わせでは翌日対応になる場合があります。即日対応の可否は、業者の空き状況、現場までの距離、害虫の種類によって異なります。ゴキブリやハチの巣駆除は即日対応しやすいですが、シロアリ駆除や南京虫駆除は準備が必要なため、数日かかる場合があります。緊急性が高い場合は、問い合わせ時にその旨を伝えることで、優先的に対応してもらえる可能性があります。また、繁忙期(6月〜9月)は予約が取りにくく、即日対応が難しい場合もあります。できるだけ早めに問い合わせることをおすすめします。24時間365日受付の業者であれば、深夜や早朝でも相談可能ですが、夜間対応には追加料金が発生する場合が多いです。
- Q2. 見積もりは本当に無料ですか?
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多くの業者が「無料見積もり」を謳っていますが、完全無料なのか、条件付きなのかを確認する必要があります。優良業者は、現地調査と見積もり提示まで完全無料で行います。ただし、一部の業者では、出張費や調査費が別途かかる場合があります。無料見積もりの範囲は、通常、現地調査、被害状況の確認、見積書の作成までです。見積もり後に契約しなくても、キャンセル料は発生しません。ただし、「無料点検」と称して訪問し、不安を煽って契約を迫る悪徳業者もいるため、訪問営業の業者には注意が必要です。見積もりを依頼する際は、「見積もりは完全無料ですか」「出張費や調査費はかかりますか」「見積もり後にキャンセルした場合、料金は発生しますか」と明確に確認しましょう。また、複数の業者から相見積もりを取ることで、適正価格を把握できます。
- Q3. 作業中は立ち会いが必要ですか?
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基本的には立ち会いが推奨されますが、不在でも対応可能な業者もあります。立ち会いが必要な理由は、作業内容の確認、追加作業の判断、作業後の確認などです。特に初めて害虫駆除を依頼する場合は、立ち会うことで安心感が得られます。不在対応が可能な業者の場合、鍵を預けるか、キーボックスを利用します。ただし、貴重品の管理や、作業中のトラブル防止のため、できるだけ立ち会うことをおすすめします。どうしても立ち会いが難しい場合は、家族や知人に代理で立ち会ってもらうことも可能です。作業中は、薬剤の臭いが気になる場合があるため、別の部屋で待機するか、外出することも可能です。作業時間は1〜2時間程度が一般的ですが、被害の程度によっては長時間かかる場合もあります。事前に作業時間の目安を確認しておきましょう。
- Q4. ペットや子供がいても大丈夫ですか?
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はい、多くの業者がペットや小さなお子様がいる家庭でも安全に駆除できる方法を提供しています。ただし、使用する薬剤によっては、一時的に別の部屋に移動させるか、外出する必要があります。事前に業者に相談し、安全な方法を選びましょう。環境配慮型の駆除方法としては、ベイト工法(毒餌を設置)、熱処理、冷凍処理などがあります。これらの方法は、化学薬剤を最小限に抑えるため、ペットや子供への影響が少ないです。ただし、料金は通常の方法より1.2〜1.5倍高くなります。作業後の換気時間や、薬剤が乾くまでの時間も確認しましょう。通常、換気は2〜3時間程度で十分ですが、薬剤によっては半日〜1日程度必要な場合もあります。また、ペットが薬剤を舐めないよう、作業箇所には近づけないようにしましょう。不安な場合は、作業当日はペットホテルや実家に預けることも検討してください。
- Q5. 駆除後に再発した場合はどうなりますか?
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多くの優良業者は、3ヶ月〜1年間の再発保証を提供しています。保証期間中に再発した場合、無料または割引価格で再施工してもらえます。ただし、保証の適用条件があるため、契約時に必ず確認しましょう。保証が適用されないケースとしては、顧客の生活習慣が原因で再発した場合(食べ物の放置、不衛生な環境など)、自然災害や建物の改修が原因の場合、保証書を紛失した場合などがあります。また、保証期間を過ぎた後の再発は、有料での対応となります。再発を防ぐためには、業者から指導された予防策を実践することが重要です。清掃の徹底、侵入経路の遮断、定期的な点検などを行いましょう。また、定期契約プランを利用することで、継続的な予防が可能です。月額3,000円〜8,000円で、定期的な点検と予防施工を受けられます。
- Q6. 夜間や早朝でも対応してもらえますか?
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24時間365日対応の業者であれば、夜間や早朝でも対応可能です。東京都内では、害虫駆除110番、害虫の生活救急車などが24時間対応しています。ただし、夜間対応(20時以降)や早朝対応(7時以前)には、基本料金の20〜30%の割増料金が発生する場合が多いです。夜間対応のメリットは、仕事で日中不在の方でも利用できる点です。また、近隣に知られずに駆除したい場合にも有効です。ただし、深夜の作業は騒音や臭いで近隣に迷惑をかける可能性があるため、集合住宅では注意が必要です。夜間対応を依頼する際は、追加料金の金額、作業可能な時間帯、作業内容(大きな音が出る作業は避けるなど)を事前に確認しましょう。また、24時間受付と24時間作業対応は異なります。受付は24時間でも、実際の作業は翌日以降になる場合もあるため、問い合わせ時に確認が必要です。
まとめ
東京都内で害虫駆除を依頼する際は、即日対応の可否、料金の透明性、対応エリアの3点を事前に確認することが重要です。本記事でご紹介した8社の業者は、いずれも実績があり信頼できる業者ですが、それぞれに特徴があります。緊急性を重視するなら害虫駆除110番や害虫の生活救急車、大手の安心感を求めるならダスキンやイカリ消毒、コストパフォーマンスを重視するならアールズホールディングスがおすすめです。
料金相場は、ゴキブリ駆除で8,000円〜30,000円、南京虫駆除で50,000円〜200,000円、シロアリ駆除で100,000円〜300,000円が目安です。
見積もりは必ず複数の業者から取り、料金だけでなく作業内容や保証内容も比較しましょう。また、悪徳業者を避けるため、訪問営業の業者とは契約しない、見積もりの明確さを確認する、口コミ評価をチェックするなどの対策が必要です。
賃貸住宅にお住まいの方は、まず管理会社や大家に相談し、費用負担について協議することが重要です。また、害虫の種類に応じた適切な駆除方法と予防対策を実践することで、再発リスクを低減できます。
害虫問題は放置すると被害が拡大するため、早期発見・早期対応を心がけましょう。本記事が、東京都内で信頼できる害虫駆除業者を見つける一助となれば幸いです。
