ねずみの種類を糞尿のサイズ・場所で判別する

フン写真

家の床に、上の写真のような黒いご飯粒状のものが落ちているのを見たことはないでしょうか?

これが、ねずみのフンです。

フンがあるということは、家の中にねずみが出入りしているしるし「ラットサイン」のひとつです。すみやかに、ねずみ駆除の算段をすべきでしょう。フンらしきものが本当にねずみのものかわからない場合も含めて、一度、プロの駆除業者に相談されることをおすすめします。

ねずみのフンからは、ねずみの種類や居場所、通り道など数多くのことがわかります。以下ではねずみのフンを見つけたときにしておくこと、注意すべきポイントについて解説していきます。

ねずみのフンは素手で触らない

第一に、家の中でねずみのフンと疑わしいものを見つけても、絶対に素手で触らないでください。フンの中には数え切れないほどの病原菌がいます。

ねずみのフンに含まれる病原菌 ハンタウイルス・サルモネラ菌ほか
フン中の細菌によって起こる病気 腎症候性出血熱・ハンタウイルス肺症候群
食中毒・腸チフス・パラチフス・腎不全・髄膜炎

ねずみのフンが持つ病原菌の中には、ハンタウイルス肺症候群のように治療法が発見されていない危険な病気を引き起こすものもあります。

フンらしいものを見つけても拾ったりせずに、きちんとゴム手袋・マスクなどをしてから片付けましょう。水ぶきをして、消毒も忘れずにしてください。

ねずみのフンを見つけたら、部屋中をくまなく探して、尿のあとがないかも調べてください。もし見つけたらこちらもすぐに残さず拭き掃除し、消毒をするようにしましょう。ねずみは尿をしながら動きまわります。

尿はフンよりも強烈な、人間のものとよく似たにおいがします。すぐにおいが飛んでしまうフンよりも見つけやすいものの、あちこちに残っていることが多いため、すべて片付けるのは厄介です。尿のあとを残してしまうと、時間がたつほど雑菌が大量に増えていきます。

片付ける際に撮影・簡単なメモをとっておくと業者依頼時に便利

片付けのとき、フン尿のあった状況を記録しておきましょう。

  • ・場所・大きさ・かたちをメモにとる
  • ・携帯電話のカメラで撮影する

など、ひと目でわかるように記録を残しておけば、フンからねずみの情報を調べるのも簡単です。スマートフォンなどのカメラで簡単に撮影できますし、フンだけでなく、発見した場所を全体的に撮っておくと侵入経路などの手がかりになる場合もあります。また、かじられたりしているところもあれば一緒に撮影しておきましょう。

駆除業者に依頼する場合にも、業者が状況を把握する参考になりますので、駆除をスムーズに行うことができます。業者によってはフンからねずみの種類・居場所を特定するために、「フンは見つけても片付けないでください」とお願いしているところもあるほどです。業者はプロなので状況の把握後、掃除もキレイにしてくれます。衛生的な掃除の仕方なども聞いておくとよいでしょう。

もちろん、先ほども書いたようにフンは病原菌の巣窟です。普段立ち入らない場所や外の庭などで見つけたときに、可能なら残しておく、程度の認識でかまいません。家の中で見つけた場合は、衛生上から考えても、すみやかに掃除して、フンを片付けたほうがいいでしょう。

フンの大きさで種類がわかる

種類 ドブネズミ クマネズミ ハツカネズミ ゴキブリ
フンの大きさ 10mm~20mm 6mm~10mm 4mm~7mm 1mm~3mm
フンの形 均一でやや丸い 細長くて不揃い 端が尖っている 小さくて丸い

フンのかたちからそれを落としたねずみの種類が特定できます。

ドブネズミのものなら形が揃っていて、少し丸みをおびています。一方クマネズミは細長く、大きさはドブネズミのものの半分ほどです。形にばらつきがあるのが特徴です。ハツカネズミは体が小さいため、これらよりも小さなフンをします。両端が尖っているのが、ハツカネズミのフンです。

小さく丸い、これらのどれとも違うフンなら、ねずみではなくゴキブリのものである可能性が高いです。ゴキブリのフンは大変小さく、一見しただけではゴミと区別がつきません。一見だけでも異状がわかるほど大量に落ちている場合、ゴキブリが家の中に大量発生していることが考えられます。

フンのありかでも種類がわかる

フンのあった場所からもねずみの種類を知ることができます。

台所など、湿気の多いところにあればドブネズミです。ドブネズミは高いところにのぼるのが苦手なので、多くは床に落ちています。

ハツカネズミは乾燥に強く、高いところにものぼります。物置・倉庫内の、積み上げた荷物の上にもフンを残していきます。警戒心が薄く、人間をあまり恐れないため、目につきやすいところでも平気でフンをします。ハツカネズミ自体が独特の強い匂いを持っているので、フンの残された場所にその匂いが残っていることがあります。

クマネズミは動き回りながらフンをしていきます。通り道にはあちこちにフンが残されていくのが特徴です。ハツカネズミ同様、高所にものぼり、屋根裏・換気扇まわりといった場所にもフンを残していきます。

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