100円ショップの防犯グッズで始める防犯対策

防犯対策が必要とわかっていても防犯グッズは安価ではなく、手が出にくい人も多いです。しかし、最近100円ショップでも防犯グッズを見かけるようになりました。ショップを覗いてみると、実に様々な防犯グッズが売られています。そこで、100円の防犯グッズでも効果があるのか、実際に手に取って試してみました。

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100円防犯グッズにはどんなものがあるのか?その効果は?

100円の防犯グッズにはどんなものがあるのか、実際に探しに行ってきました。すると、窓に貼って泥棒や空き巣を威嚇する「防犯ステッカー」や、ドアスコープから漏れる光や人の気配を遮断する「ドアスコープカバー」、簡易的な補助錠としての役割を果たす「南京錠」など、手軽に防犯対策が始められるグッズがしっかり揃えられています。

100円の製品にどこまで効果が望めるのでしょうか? これらの防犯グッズを、防犯対策のアドバイスにも精通した鍵の専門業者に実際に確認してもらい、意見を聞いたうえで、特徴をまとめました。

商品名
ガラス破り防止フィルム(防犯フィルム)
特徴
板ガラスにフィルム(シート)を張り、ガラスを割られにくくする
使用箇所
窓(小窓)、板ガラス等
メリット
打ち破りに強く、クレセント錠がある場所には効果的
デメリット
窓一面に張らないと効果を発揮し辛い。特殊窓には使用できない
販売店
  • ダイソー
  • セリア
  • 100円領事館
  • キャンドゥー など
商品名
防犯ブザー
特徴
無理な開閉をすると紐やマグネット棒が引っ張られて音が鳴り、侵入者の出入りを知らせる。警報装置代わりになる
使用箇所
窓付近、勝手口、風呂場窓など
メリット
音で知らせてくれるので見えにくい箇所でもすぐにわかる
デメリット
居住者の開閉で誤って鳴らしてしまう場合がある。電池切れして反応しない可能性がある
販売店
  • ダイソー
  • セリア
  • 100円領事館
  • ミーツ など
商品名
サムターンカバー
特徴
内側の鍵(サムターン)を外から回せないようにカバーする
使用箇所
玄関、勝手口などの大きな窓
メリット
両面シートなどで取り付けやすく、防犯性能が高い
デメリット
取り付けやすいものはカバーが簡単に外れてしまう可能性があり、奥行きがない物は効果が薄い
販売店
  • ダイソー など
商品名
窓ロック
特徴
サッシのレールに取り付けると外から窓が開けにくくなる
使用箇所
窓、ベランダ、引き戸など
メリット
はめ込むだけで設置が簡単。幼児やペットの脱走対策にもなる
デメリット
窓を割られてしまうと簡単に外からでも取り外されてしまう
販売店
  • ダイソー
  • キャンドゥシルク
  • 100円領事館 など
商品名
防犯ステッカー
特徴
泥棒・空き巣に対して防犯意識をアピールする
使用箇所
玄関、勝手口など
メリット
貼っている家と貼ってない家では、貼っている家のほうが多少は狙われにくい効果が期待できる
デメリット
セキュリティ会社に契約しているステッカーなどに比べると効果は限定的。気休め程度の場合も
販売店
  • ダイソー
  • ミーツ など
商品名
南京錠、簡易ナンバーロック
特徴
物置の扉やスーツケースなどに手軽に使用する補助的な鍵
使用箇所
物置、スーツケースなど
メリット
鍵がない場合よりは、開けられにくくなる
デメリット
100円ショップの製品は粗悪なものも多く、簡単に壊れたり、不具合が生じることがある
販売店
  • ダイソー
  • セリア
  • ミーツ
  • キャンドゥ
  • シルク
  • 100円領事館 など

 

総合して見ると、あくまでもこれらは「100円で可能な防犯対策」なので、過大評価はできないのが率直なところでした。しかしまったく無意味とも言えません。100円という安価で、手軽に始められるのはそれ自体、大きな利点です。

実際に防犯対策を始めてみないと効果の見極めも難しいので、まずは自力でできる防犯対策を、100円の防犯グッズで試してみましょう。防犯性能やクオリティも「100円の防犯グッズでは限界がある」ということは念頭に置いたうえで、楽しみながら対策していくのが良いと思います。

防犯対策の注意点

防犯対策は一部だけ設置、施工してもあまり意味がありません。「ここがダメなら違う場所から」と侵入できる場所は以外と多くあるからです(参考:空き巣・泥棒の被害を受けやすい家の特徴とその防犯対策)。

防犯対策は自宅周りを徹底して行うことが大切です。玄関や窓には窓ロックや補助錠を設置する、勝手口や裏口の窓には防犯ブザーを取り付ける、自宅周りにセンサーライトを取り付ける、防犯砂利やビー玉を敷くなど、やるなら徹底的に行わなくては効果を発揮できませんが、100円で揃えられる防犯グッズであっても、使用することはできます。

自分でできるところは自分で対応し、お金をかけるべき所は見極めてプロに依頼するなど、それらの意識を持つことが防犯対策への一歩に繋がってきます。

まとめ

100円の防犯グッズを実際に使用してみたところ、手間もほとんどかからず取り付けなども簡単で、とても手軽な事がわかりました。これならどんな防犯対策をしたらいいのかわからない人でも、気軽に始められるので、防犯対策のとっかかりとしてはうってつけです。ただ、プロの業者の目線では、やはり防犯性としての期待値は低く、工夫が必要とのことです。

しかし、100円の防犯グッズなどは侵入を1分程度長くするためのツールとしては有効と言えます。侵入口(ドアや窓)の耐久力を10分以上にすればかなりの確率で空き巣を防ぐことができるので、組み合わせも大切です。上記を踏まえた(試した)上で、より完璧な防犯対策を検討するのであれば、下記の方法をおススメします。

・ホームセンターでより質の高い防犯グッズを取り揃える
・品質の高い補助錠を取り付ける
・防犯性の高い鍵に交換する
・勝手口や小窓などの壊れている鍵を修理する
・防犯ガラスに交換する など

自力で施工するのが好きな人はホームセンターなどで防犯グッズを揃えてみてもいいかもしれません。しかし、一か所のみだけでなく、家周りの対策を行うと考えると、一つ一つグッズを揃えていては案外高くつくものです。

また、交換や修理はプロの業者に依頼したほうが確実で安価で済む場合があります。自力対応に自信のない人や、防犯のために鍵の交換などを考えている人は各社に見積もりを取って早めに相談、対応をしてもらう方がよいでしょう。見積もりは無料のところがほとんどなので、交換以外にも防犯対策が必要な箇所や方法を相談してみましょう。

実際に、100円ショップにある商品を購入してみて、使用感や使い方についてのレビュー記事を作成しました。合わせて参考にしていただけますとさいわいです。

取材協力:株式会社ミライアン

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